まだまだ続く.hack//G.U.

リアルとネットの絡みについてもう一つ。
前作でも、ネットゲーとゲームの情報交換BBSの繋がりの他に、現在リアルで起きている事件を取り上げるニュースの項目はあったんですが、今作ではそこがさらに面白い絡みを見せています。
その中でも特に面白いのは、アポ無しの突撃取材をモットーとする「Online Jack」という番組。
この番組はアニメーションで描かれており、ゲーム本編の進行状況に合わせて番組も進んでいきます。
その内容は、子供達が原因不明の言語障害や意識不明に陥る「ドール症候群」について調べていく過程で、その病気になった児童がThe Worldをプレイしていたという事を突き止めていくというものなのですが、これがゲーム内で起っている事件と繋がっていくので、ネットゲーの中で起っている事件が現実にどう影響しているか実感する事が出来ます。
前作でも、同梱のDVDに収録されていたアニメで、ネットで起っている問題をリアルの視点で追いかけていく話が描かれていましたが、ゲーム本編で起っている事件に関連するエピソードではあるものの直接的な繋がりはなく、ゲーム本編とは時系列すらも違いました。
せっかく、ネットとリアルという二つの側面から世界を描くのであれば、今作みたいなリアルタイムな繋がりがあった方が格段に面白いですね。

続編ゆえに、ゲーム性やグラフィックの向上は当たり前ですが、作品の持つ魅力すらも正当な進化を遂げるというのは、続編物としてかなりで気が良い部類ですね。
あと、今時のRPGにしてはロード時間が気にならないというのも大きいですね。
昨今のRPGの例に漏れず、このゲームも色々なやり込み要素が詰め込まれていますが、ロードが余り気にならないためやり込みでありがちな作業を繰り返す事も比較的楽です。

さて、そのやり込み要素ですが、作業が比較的楽とは書いた物の、作業自体はなかなか手間がかかる物が多いのが難点です……
エリアに一体出現するラッキーアニマルと呼ばれるお助けキャラがいるのですが、これを全種類見つけるというイベントは地味に厄介。
どのエリアにそのラッキーアニマルが出現するかという事が決まっていないため、闇雲に探したのでは全部を見つける事はかなり困難です。
出現法則をまとめたデータをネットで見つける事が出来なければ、コンプリートは早々に挫折していたでしょうね。
もっと厄介なのはチラシ配り。
街にいる人にチラシを配って歩くという結構ありふれたイベントではあるんですが、.hackという作品の性質上実はかなり困難なイベントになっています。
ネットゲーという設定上、街をうろうろしているNPCは全てプレイヤーが操っているという事になっています。
そのため、あちこち動き回っているのでどこに誰がいるのか決まっていませんし、街にどのキャラがいるのかは街に入った時にランダムに決められてしまいます。
さらには、ダンジョン内に出現して回復魔法などをかけてくれるNPCもいるのですが、彼らはダンジョンに入った時にランダムで配置されるだけなので(配置されない場合もある)、会うためにはダンジョンに入ってみるしかありません。
そんなNPCが合計100人以上……コンプしようと思ってもなかなか出来る物ではありません……

俺はこの手のやり込みは基本的にやらないのですが、クリア次第vol.2を始めようと思っていたのですが、このゲームではやり込み具合が倉庫の拡張などの便利機能の追加に影響が出る様なので、完全に無視する訳にもいきません。
幸い、一番手間のかかりそうなチラシ配りで手に入るアイテムは他の手段で入手可能な物ばかりなので、イベントを完全に達成しなくても余り影響はないようですし、他のやり込みに関してもフルコンプリートまでいかなくとも倉庫拡張には届く様にしてくれているので救われています。

目処が立ち次第vol.2を始めましょう。話はある程度知っているとはいえ、やはりストーリーが気になって仕方ありませんので。
このゲームを発売日に買ってプレイした人は、こんな先の気になる展開のままvol.2が出るまで数ヶ月待たされたと思うと、続けざまにプレイ出来るというのは何と幸せな事かと思いますね(笑)。


結局今日もG.U.の話題だけで終わりました。
明日は別の話題も書きたいと思いますが、vol.2に突入しちゃったらまた無理かも(笑)。

.hack//G.U. Vol.1 再誕

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