「二つの炎」〜堕ちてメガラニカ〜

と言う訳でアニメのナイトウィザード第三話の感想と解説。
例によって未見の方は読まないで下さい。













今回は、ダンジョンに謎解きにボス戦と、TRPGっぽい要素が詰まった回でしたねー。
ここまで原作を意識してくれると本当に嬉しいですね。
メインキャラが揃い、説明するべき事もあらかた終わって、ストーリーも順調に回り始めた感じです。


☆ゲイザー。我が神よ。
アンゼロットは世界の守護者ですし何か偉そうな人ですが、一番偉い訳ではない。
ルールブックのNPC紹介でもクラスが「使徒」となっている様に、神(現実世界の宗教に関係する神ではない)に仕えている身です。
ただし、その神に関しては詳しい記述がなく、リプレイでも大きく取り上げられた事はないので詳細は不明。
アンゼロットについて詳しい設定があるのは別の世界(第三世界エル=ネイシア)ですが、ナイトウィザードのアニメを見るだけであればそこまで知る必要はないかと。

第三世界エル=ネイシア
菊池たけしさんが雑誌の読者参加ゲームで使用した世界観。この世界で超女王と呼ばれる「月の女王神アンゼロット」が、ナイトウィザードのアンゼロットが同一人物であるとは明言されていないが、本人であることは間違いなさそう。
エル=ネイシアは下僕を引き連れた女王様がぶいぶい言わせている世界。アンゼロットがここ出身と言われると納得できる。
先に挙げた「超女王」もそうですが、他にも「聖姫」と書いて「セント★プリンセス」など、ナイトウィザードよりも痛々しさが強い世界観となっています。
ナイトウィザードの舞台は「第八世界ファー・ジ・アース」。他に「第一世界ラース=フェリア」、「第五世界エルフレア」がある(他にもあるらしいが未だ判明していない)。


☆まずは柊で試してみてから
くれはが随分な物言いをしていますが、実はこれTRPGでは良くやる手です。
トラップ探知やトラップ解除が得意な人(ファンタジーではシーフやスカウトと呼ばれるクラス。ナイトウィザードでは忍者)がいない場合や、ダイス目が低くてトラップ探知が失敗したと思われる場合、探知のダイス目は良くトラップは発見されなかったが明らかに怪しい場合など、トラップがあるかないかはっきりしない時は(トラップの様に隠された物を探す場合、「本当に何もない」場合でも「探知に失敗して見つからない」場合でも、GMはそれを悟らせない様に「トラップはない様に思える」と表現する事が多い)体力の高いキャラがトラップに引っかかる覚悟で突っ込むケースがある(トラップが発動した際に回避しやすい身軽なキャラがやる場合もある)。
ダメージ覚悟の男らしいトラップ探知方法であるため「漢(おとこ)探知」などと言ったりする。


☆トラップに引っかかりまくる柊蓮司
リプレイで柊蓮司のプレイヤーをしている矢野俊策さんは、「クレバー矢野」という通称があるほどクレバーなプレイをする人物です。
不幸とか下がる男と言われる様になったのは、矢野さんのツッコミ体質といじられやすさが災いしているだけで、矢野さん自信が何かを失敗しまくったりした結果ではありません。
本来の柊蓮司であればあんな無様にトラップに引っかかりまくるなんて事はないはずですが……。
リプレイ以外で登場する柊蓮司は、すっかり矢薙さんの色が強くなってしまいましたねー(笑)。
ちなみに、トラップ探知に関係する能力値は柊蓮司よりも緋室灯の方が高いし、HPも緋室灯の方が高い。それに、強化人間にはトラップ解除系の特殊能力もあるので(緋室灯は取得していないが)、どちらかというとトラップ担当は緋室灯の様な気もするのですが……。まあ、英麻さまのキャラがそんな事を率先してする訳はないか。

※英麻さま
小暮英麻さんの愛称(ナイトウィザードふぃあ通のリスナー限定だと思うが)。合わせ神子の時に小島めぐみさんが小暮英麻さんのことをこう呼んだことが始まり。
リプレイやふぃあ通での小暮英麻さんの傍若無人っぷりと、「英麻さま、英麻さま」と付き従う小島めぐみさんの三下っぷりが良い感じに噛み合って、今ではすっかりこの愛称が定着した。


☆シャイマール
最も上位の魔王とされているが詳細は不明。
シャイマールの壁画では羽根の様な物が七枚描かれており、エリスの箒も七枚で構成されています。
形もどことなく似ているので、エリスはシャイマールと何かしら関わりがあるのかも知れません。
エリスのクラスが大いなる者だとすれば、魔王の生まれ変わりという線が考えられます。
しかし、ベール=ゼファーがエリス殺害の指示を出していると言うことは、「エリス=魔王」というのは疑わしい気もします。
となると、エリスの箒はシャイマールに対抗できる力という事になるのかも。


☆炎色反応
二話で出てきた化学の授業が謎解きの伏線とは思わなかったー。なんか、本当にTRPGっぽいですねー。
ただ、TRPGでこういう何気ない伏線を使った謎解きをシナリオの重要な場面に持ってくるのは結構勇気が要る。
プレイヤーが伏線を伏線と気付いていなければアウトだし、伏線が余りにバレバレだとそれはそれで冷めてしまいますからね。
謎解き系はたまにやると盛り上がりますが、難易度の調整が難しいんですよねー。


☆賢明の玉みたいですね
ええー!賢明の宝玉は輝明学園にあるはずって話はどこへー……。まあ、ヴァリアブルウィッチでもまだ実物は出てきていないので、本当は輝明学園にないのかも知れませんけどね。
もしくはヴァリアブルウィッチとアニメは繋がっていないのか、あの話の後に何者かがメガラニカまで運ぶのか……。
賢明の宝玉絡みでマユリもアニメに出てくれることを期待していたんですけどねー。残念。

※ヴァリアブルウィッチ
ファミ通PLAYSTATION+に連載されている漫画版ナイトウィザード
輝明学園の七不思議と賢明の宝玉に何らかの関係があるのではないかと言うことで話が進んでいます。時系列的にはアニメよりも前となっており、アンゼロットやベール=ゼファーは登場しているが、主人公は漫画オリジナルでアニメとの関連はない。
10月25日には単行本が出ます。


☆魔王を一刀両断
弱っ!!魔王なのに第一話のキマイラよりも弱いってどーよ?


宇宙旅行に出かけることになりました
次回の舞台は月ですかー。良い感じに話が大きくなって参りました。
原作を知っているとこの程度の突飛な展開は想定の範囲内で驚くべき事ではありません(笑)。
でも、学校に通わずにひょいひょいと跳び回るなら、柊蓮司の学年を落とすこともなかったんじゃ……。