そうきたかー……

Xbox360プリンスオブペルシャ。初見ではほぼクリアできないような「死んで覚えろ」というゲーム性は面白かったんですが、色々と不満な点はありました。

まず気になったのは、手軽な操作で気持ちいアクションが楽しめるかわりに、アクションを極めていく楽しみがないという点。
ジャンプのタイミングや方向指定などがかなり自動的に補正されるので、一見高難度に見えるアクションもボタンひとつを押すだけで自動的に成功するため、ボタン操作さえ間違わなければあまりアクションゲームが得意ではない人でも気持ちよくプレイする事ができます。ただ、それゆえにアクションの自由度が失われて、決まりきった手順でしかゲームが楽しめない場面も多いです。

このゲームは穢れた地を浄化していくというストーリーの関係上、一度クリアしたエリアは浄化されてしまい、進行を妨害する敵などが消えてしまいます。
そのため、一度クリアしたステージを再プレイするにはもう一度最初からプレイするしかありません。
さらに、このゲームにはタイムアタックやボスアタッククリア後のやり込み要素がなく、唯一のやり込み要素はステージの各所に配置された光の種を集めるという物。ただでさえ作業的なやり込みなのに、一度クリアしたステージは敵が消えてしまう仕様であるため、光の種集めは完全に作業化してしまうためいまいちモチベーションがいまいち上がりません。

で、一番の不満点は「ストーリーが完結しない」ということ。
大きな事件そのものは一応の解決を見せるのですが、最後の最後でどんでん返しが起こり「To Be Continued」で物語の幕が閉じられてしまいます……。
「これは最初から2を作ることを前提としていたのかなー」と思っていたのですが、今日になってあのラストに意味がわかりました。

プリンスオブペルシャ追加コンテンツ
「エピローグ」
はい。マーケットプレイスにて800ポイントでダウンロードできるようになってました。
最終話は別売かよ!
追加コンテンツを前提にして本編を中途半端に終わらせるくらいなら、本編をクリアすると事件は一応解決したということにしておいて、追加コンテンツは「その後、実はこんなどんでん返しがありました」という後日談にしてくれたほうがすっきりしますねー。XboxLIVEを利用していない360ユーザーもいるでしょうから。
とはいえ、本編をいかにも先が気になる形で終わらせた方が、追加コンテンツを買ってくれる人が増えるかもしれないという考えもわかるんですけどねー。実際俺も、今回の追加コンテンツが本編のエピローグじゃなかったらスルーしていた可能性もありますし。
最近は「遊びの幅を広げてあげよう」という目的ではなく「さらにお金を取ってやろう」という意図しか感じられないダウンロードコンテンツが増えた気がしますねー。
まあ、プリンスオブペルシャの場合は500MBほどのサイズがある追加データだったので、最近良くある「ディスクにデータは入っているけどロック解除のためにお金払ってください」というやり方ではないのでまだマシですけどね。

さて、なんだかんだ言いつつもエピローグをダウンロードして遊んでみましたが、ルートは一本道で光の種集めといった寄り道要素はなくなっていたんですが、その分アクションに集中できてよかったですね。
相変わらずの初見殺しっぷりではあるんですが、アクションの自由度がないのも相変わらずなので、本編を最後までクリアした人なら仕掛けのパターンに慣れているのであまり悩むことなくクリアできてしまいます。
面白いことは面白いのですが、せっかくですからもう少し遊びの要素を拡張してくれるような追加も欲しかったところですね。