ファンタシースターポータブルの体験版も一段落

ファンタシースターポータブル(以後PSp)の体験版ですが、ここ数日はラッピーが出ることを信じて草原をひたすら回していました(体感的には20回に1回くらいしか出ません)。
その甲斐あって、ラッピーがドロップするといわれているアイテムは一通り手に入れることができました。これで体験版は一段落できますよ。
ラッピーがあまりに出ないもんだから、体験版だというのに下手なRPGならクリアできるくらいの時間をかけてしまいましたよ(笑)。
ちなみに、こちらが苦労の末に手に入れたラッピーファン。

左肩の辺りに飛んでいるのはマーク3。装備しているだけで自動的に攻撃してくれます。今装備しているのは氷属性なので、たまに敵を凍らせてくれる何気に便利な奴。

無印のPSUの頃はここまではまる事はありませんでしたが、PSpにこうものめり込めたのはやはり現物をドロップすることでしょうね。
PSOの頃からそうなんですが、このゲームのキモはアイテム探しにあると思います。欲しいアイテムを手に入れるために、そのアイテムが出るといわれている敵、そしてエリアをひたすら回していつか出てくれることを祈る。
無印PSUではレア装備の現物ドロップは無く全て合成であったため、何かを手に入れた瞬間の感動がなく、同じエリアを繰り返しプレイするモチベーションに繋がりませんでした。
ところが、PSOと同じ現物ドロップだと既に入手している武器のちょっと属性が高い物が出ただけで嬉しくなれますし、もしかしたらレアアイテムが出るかもしれないという期待感があるため、同じエリアを回していても比較的だれずに遊ぶ事ができます。
おかげで「PSOの面白さってこういうところだったなー」と改めて感じることができました。
体験版をやる前はあまり期待していなかったのですが、今は発売が楽しみで仕方がありません。
ソウルキャリバー4と発売日が一緒なのが難点なのですが……。

ところで、PSpを語る上では良くモンハンと比べてどうだとか言う話を聞きますが、複数人でプレイできるゲームという部分がかぶるだけで、比べるだけ無駄なのではないかなーというのが俺の感想です。
モンハンと比べるケースで一番見受けられるのが「アクション性の低さ」ですが、「アクションゲーム」であるモンハンと「アクションRPG」であるPSpを比べる事自体が無意味です。
「テイルズって、デビル メイ クライと比べるとアクション性低いよね」
なんて事をいう人がいれば、それがいかに馬鹿馬鹿しい比較なのかわかると思うんですが、何故かモンハンとPSpは同じ系統のゲームであるかのように比較したがる人がいます。
無論、アクションRPGにアクションゲーム並の上質アクションを導入すれば、それはそれで良いゲームができるかもしれません。
ただし、PSpのアクション性を高める事が必ずしもゲームの面白さに繋がるかと言えばそうとは言い切れません。アクション性の高さが純粋にゲームの面白さとイコールなのはあくまでアクションゲームに限った話ですからね。
敵を倒して集めたアイテムで強くなって、より強い敵に挑んでいくという流れだけを見れば、モンハンとPSpは同じゲーム系統のように感じます。
ましてや、どちらも多人数プレイを売りにしていますから、より同じ系統というイメージが強くなります。
ところが、ゲームの目的を中心に見てみると全く違う系統のゲームです。
モンハンは「敵を狩る」という部分が主です。もちろん、色々な武器防具を作っていくという目的もありますが、ゲームの目的そのものは「狩る」事です。
対してPSpは「アイテムを集める」事が主です。狩るという作業にカタルシスを求めるゲームではありません。
目的が「集める」という事であったとしても、アクション性を高めて「狩る」という過程のゲーム性を高めても良いんじゃないか思うかもしれませんが、そうしてしまうと「集める」という作業に支障をきたす場合が出てきます。
「集める」という目的のためには、同じエリアを延々と繰り返すという作業も出てきます。もしアクション性を高めてしまうと、繰り返す作業に「アクションしなければならない」という手間が発生します。
「狩る」という事に主であれば「手間」の部分を楽しみますが、「集める」事が主であるならば「手間」をわざわざ楽しまなくても出るものが出ればオッケーです。
「集める」事に主眼を置くと、上質なアクション性というものは必須ではなく、繰り返しプレイをする事が苦にならず、それなりに気晴らしができる程度のアクション性というのは重要なのではないかと。

MHP2Gにも飽きたから似たようなゲームでPSpでもやろうかな」なんて考えている人がいれば、モンハンとは全く違うゲームである事をしっかり認識して、レアアイテム探しに没頭して欲しいですね。
仲間に檄を飛ばしながら気合いを入れて強力な飛竜に挑むのも良いですが、雑談しながらまったりと見慣れたエリアを回してレアアイテムの証である赤箱一つに一喜一憂するのも楽しい物ですよ。