みなみけ

この物語は、南家三姉妹の
平凡な日常を淡々と描く物です。
過度な期待はしないでください。
あと、部屋は明るくして、
TVから3メートルは離れて
見やがって下さい。

みなみけは漫画で読んでいましたが、結構癖の淡々としたノリであるため「これをアニメで面白く表現するのは難しいんじゃない?」と全然期待していませんでした。
しかし実際始まってみたら予想以上に面白く、今のところ今期で一番ですね。
アニメの冒頭でも警告が出る様に、この作品はとにかく淡々としており、それを面白いと思うかつまらないと思うかが極端です。
ただ、アニメの方は漫画よりもかなり見やすくなっており、ネタは漫画と同じなのにかなり一般受けしやすい作品になっていました。
漫画だと「癖があるからなー」とオススメしにくい部分がありますが、アニメの方は「面白いよ」と普通にオススメできます。

■アニメになって変わった点
・過度な演出によりギャグがわかりやすくなった
過剰な演出によりアホの子(次女)が輝いてます(笑)。
原作の淡々とした雰囲気を好きな人だと少々違和感を感じる可能性はありますが、俺はこれくらいの方がアニメとしては面白いと思います。

・台詞がより面白くなっている
基本的には細かい台詞まで原作に忠実ではあるんですが、台詞に少し手を加えられてキャラクター同士の掛け合いがさらに面白くなっています。
漫画だとひたすら淡々としていた掛け合いが、過度な演出も相まってかなり勢い重視の掛け合いになっていたりします。

・パンチラがない
人によってはこれをマイナス要素と捉えるかも知れませんが、俺はむしろ良い傾向だと思います。
この手の要素を余り前面に出しすぎると、作品本来の面白さが損なわれる可能性があります。
今日の5の2みなみけの作者のデビュー作)はOVAになった際に、その手の要素が余りに強調されすぎていて何とも言えない感じに……。アニメオリジナルの話は特にひどかった……。ネタ自体は原作に忠実で面白かったんですけどね。
まあ、この作者はある程度そう言う要素ありきではあるんですが、そこばかり注目されてもねー。

・背景がしっかりしてる
原作は背景が真っ白というコマが多く、家の様子とかはほとんどわかりません。
「南家ってこういう間取りだったのかー。結構広いねー」と、原作ファンがアニメで新しい発見をすることになりました(笑)。


女の子が目立つ作品ではありますが、まったり系のギャグマンガとして普通に楽しめる作品なので、絵を見て「趣味じゃない」と思ってもとりあえず見てみることをオススメしたい。
藤岡、マコちゃん、保坂といった、癖のある(哀れなと言った方が良いかも知れない)男性キャラクターの活躍にも期待。

みなみけ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

みなみけ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

かなり出来の良いみなみけのMAD。アニメのオープニングより好きです(笑)。