各クラスの特徴

ナイトウィザード The 2nd Editionをそれなりに読み込んだので、各クラスの特徴と組み合わせの相性の良さなどを考察してみる。
まず最初に昨日書いていなかった事をいくつか補足をしておきましょう。
NW2のウィザードクラスには「自動取得」となっている特殊能力がないので、NWの様にクラスチェンジを繰り返して強力な特殊能力を稼ぐというやり方はそれほど有効ではありません。
スタイルクラスには自動取得がありますが、スタイルクラスはクラスチェンジする事が出来ません。
転生者で遺産を取得してから別の別のクラスにクラスチェンジするという手はもちろん可能ですが、NW2の遺産は全体的に能力が抑えられていたり重量が増えていたりと、NWほどの圧倒的な能力はありません。
経験点を使ったアイテムの常備化が出来るようになり(その代わり、セッション中に得たお金やアイテムはセッション終了と共に消えるようになった)、伝家の宝刀の様な汎用特殊能力はクラスの特殊能力とは別に経験値を払う事で取得となったので(キャラ作製時のみ他の特殊能力と同じように取得)、遺産に頼るよりも魔道具や一般アイテムを駆使した方が良さそう(レベルアップに経験値は必要なく、NW同様1シナリオで1レベル上がるのでアイテムを沢山常備化することで成長が止まる事はない)。
箒のバリエーションも豊富になりましたし、装備に色々こだわってみるのも面白そう。オプションをつけると相変わらず重量がかさみますけど……。


・アタッカー
【攻撃】をCL+3上昇させる「物理攻撃力アップ」や、【命中】をSL+1上昇させる「ウェポンマスタリー」など、「タイミング:常時」の物が揃っているので、物理攻撃系のアタッカーをやるならかなり有効なクラス。
【攻撃】と【命中】を確保できるので、このクラスをレベルアップさせていくだけで攻撃に必要な戦闘値を確保する事が出来ます。
ただ、逆に言うとCLやSL分しか上昇しないので、スタイルクラスだけをあげるよりもウィザードクラスを上げて強力な特殊能力を取得していった方が良い(SLには上昇できる最大値があるので、レベルアップしてウィザードクラスのSLが頭打ちになったらスタイルクラスを伸ばすのも手)。
基本的には命中に不安がある時や、ツインウェポンなどの特殊能力が欲しい時だけ上げれば十分でしょう。

・キャスター
アタッカーの魔術師版。

ディフェンダー
カバーリングや防御アップがあるので、カバーリング要因をやりたい場合は必須。
常時の防御アップの存在は大きいですが、これもCLなのでウィザードクラスのもっと効果の大きい防御上昇系を優先して取った方が効率がよい。

・ヒーラー
治癒魔法その物はどのクラスでも使用できますが、味方の生死判定を確実に成功させたり、自分が瀕死状態になった時に復活できる能力がある。
治癒能力のアップもありますが、これもCLなので治癒能力を伸ばす目的でスタイルクラスをレベルアップするよりも、ウィザードクラスの方が効率の良い特殊能力があります(治癒力UPはCL+3上昇なので、成長させないまでも治癒力を上げるためにとりあえず取っておくのは有効)。


・大いなる者
基本的には万能タイプですが、敵の特殊能力を打ち消す「陰の気」やダイス目を±1できる「運命改変」(その結果C値やF値になればクリティカルやファンブルが発生する)など特殊な能力も多い。
CLとなっている特殊能力「静かなる怒り」は「CL+2以下の任意のカウントを下げて、その値だけ攻撃力が上昇」と、少々使いにくい印象があります。
「隻眼の魔力」はNW同様MPを上昇させる特殊能力ですが、「MPが2倍」なんていう破格な効果は無くなり「魔法力+10」程度になりました。
魔法力は魔装などにより低下し、その残りがMPとなります。
地味に効果が大きいかなと思うのは「領域作成」。SL個の戦闘値を+2すると言う効果。一つの戦闘値に3回まで重複可能。
どの戦闘値にも適応できるので、何をやるにしても使いでがあるかと。

・落とし子
アタッカーやキャスターの攻撃系が合いそう。
特徴的なのは、攻撃(魔法でも可)を当てた時に自分のバッドステータスを敵に押しつける「カラミティインフルエンス」。
このクラスには代償としてバッドステータスを受ける特殊能力が多いので、上手く使えばなかなか面白い事になりそう。
ボスはバッドステータスを打ち消す能力を持っている事が多いですが、NW2の「苦痛耐性」はバッドステータス一つにつき代償としてHP3が必要なため、ボス戦でもバッドステータスを与える技は無意味ではない。
攻撃力を上げる特殊能力が多いので火力はなかなかありそうですが、命中が下がる技も多く使いこなすのが難しそう。

陰陽師
味方の防御ジャッジを上昇させる特殊能力が多い。付与魔法と合わせて使う事も出来るので便利。
魔攻を上げる特殊能力もあるので、キャスターで攻撃重視でもいける。
陰陽師の代名詞とも言える「符術」は発動魔法の代償のカウントを下げるだけでなく、攻撃魔装の行動修正を上げる効果もあるので相変わらず便利な特殊能力。
NWでは式神を呼び出しても能力が低くていまいち使いどころが無かったですが、NW2では式神の戦闘データが一切なくなってしまった代わりにMPタンクの役割を果たしてくれます。アリアンロッドのファミリアと同じ扱いですね。

・吸血鬼
万能タイプではありますが、魔攻のアップする特殊能力や魔法の対象を増やす特殊能力があるので魔法攻撃の方が得意。
防御や魔防を上げる特殊能力に加え、瀕死から復活する「不老不死」もあるのでディフェンダーとしても有能かも。

・強化人間
強化人間と言えばなんと言っても「幻想舞踏」。SLになってしまったので(最大値は3)NWと違って特殊能力を重ね取りしなければいけませんが、その効果はNWと変わらずジャッジをクリティカルに変更するという物。一度のジャッジに何度使っても良いというのも変わらず。強化人間をやるなら、まずこれを3レベル取るのが良いかと。
1ラウンドに1回しか使えませんが、物理攻撃に対するリアクションを【命中】で行える「ディフレクション」もNW同様使い勝手が良い。
抵抗のジャッジ(NWと違って魔法の回避は抵抗で行う)がクリティカルだと絶対回避となる「見切り:抵抗」がありますが、ジャッジを確定でクリティカルに出来る「幻想舞踏」があるので相性が良い。
1Sqに対して範囲選択で攻撃できる「フルファイア」は攻撃のジャッジの達成値に+CLされるので強力。
特殊能力の効果に違いはあるものの、基本的にはNWと同じ感覚で使えるクラス。

使徒
ヒーラー一択と言っても良いクラス。
「癒しの翼」の効果は治癒力+SL×2と、SLが低いうちはNWに比べると治癒力の劇的な上昇はありませんが、SLを最大値の5まで上げると+10となるのでNWよりも安心感がある。
種別:治癒の魔法を1Sqに範囲選択でかける「慈愛の羽根」は、マイナーアクションが必要ではあるが代償無しで使える。
範囲選択で使える治癒魔法はありますが、単体の物に比べると代償がかなり大きいのでこの特殊能力は便利。
補助系の特殊能力もまあまあ良い物がある。



続きは明日以降にしましょう。