ほにほに

らきすたはパロディがどんどんひどくなっていくし、絶望先生は随所にちりばめられている小ネタが気になって何か集中出来ません。
どちらも良く出来来たアニメですし、原作の良さも活かしているのですが、
「ネタ仕込まないで普通にやっても面白いんじゃない?」
と言う気がしてきます。
らきすたアニメ店長は熱いし、ハルヒ関係のネタも面白い。絶望先生の黒板に書かれている文字は毎度毎度気になりますし、らっきー☆ちゃんねる」っぽい背景(UNLUKY CHANNEL)で両腕をブンブン振っていた風浦可符香をみたらそれは全力で突っ込みましたよ(笑)
でも、らきすたはもっとまったりしていて良いし、絶望先生はもっとシンプルで良い気がします。
どちらもアニメから漫画に入った俺ですが、今ではアニメの方に違和感を覚えつつあります。
余りにネタの走りすぎていて「このアニメは数年後に見ると笑えないネタが多いのでは?」という不安が……。
まあ、それを言ったら絶望先生なんて原作からして時事ネタが多いので数年経つと微妙ですけどね。
ITなどのネタでホリエモンなんて文字を今更見ると、懐かしさを通り越して寒さすら感じます(笑)。

そんな訳なので、両アニメとも笑えるし好きですけど少し引いて見ている状態です。
数年後の事はわからないけど、とりあえず今はお祭り騒ぎで面白がっておくって感じ(笑)。


そんな中、純粋に笑えるアニメに出会いました。
ぽてまよ

数年前の俺なら絵柄だけで「これは無理」と判断していたでしょう(笑)。
「なんだこの奇妙な生き物は?」
という興味本位で見始めたのですが、これが意外にもツボに入りました。
原作はほんわかした雰囲気な4コマ漫画。
森山素直が、冷蔵庫から現れた謎の生き物「ぽてまよ」(素直が命名)と出会った事で物語が展開していく訳ですが、ぽてまよの正体とかどこから来たのかなんて事は全く絡んできません(単行本2巻現在)。
ぽてまよとその仲間(少なくとも同じ種族っぽい)であるぐちゅ子、そして森山素直とそのクラスメート達の奇妙な日常がまったーりと描かれています。
ぽてまよぐちゅ子、あとヒヨコ(?)といった可愛い謎の生き物。個性豊かというか癖が強いクラスメート。そんなテンション高めな人達に囲まれながらも、あらゆる事に動じないクールな性格(天然ボケも入ってる)をしている森山素直という関係が面白い。
森山素直の冷静さが良い感じにネタに緩急を付ける形となっています。
キャラのテンションの違いだけでなく、ネタその物も勢いがあるのにまったりしていたりして、独特のほんわかした空気が出来ています。
ぽてまよはほんわかした感じが無く勢いだけだったら余り面白くなかったと思います。
時折入る井上喜久子さんのほんわかしたナレーションがまた良い。

余計なテイストを入れずに原作をそのままアニメにした作品ですが、この作品を知らなかった人はアニメから入る事をおすすめします。
ぽてまよを始めとした謎の生き物は、動く事でその可愛さがより際立っています。
それに、明確な起承転結でオチをつけるネタと言うより、キャラの動きや情景で「クス」と笑わせるネタも多いので、表現の幅が広がるアニメだとより面白くなる物も多いです。
こういうまったり系の漫画は笑える人とそうでない人の差も激しいので、万人におすすめは出来ないと思いますけどね。

ぽてまよ 2 (アクションコミックスもえよん)

ぽてまよ 2 (アクションコミックスもえよん)