TRPG関係の話をまとめてー

先月からダブルクロス・リプレイの三ヶ月連続刊行と、田中天“俺”祭が始まりました。
ダブルクロスの方は矢野俊策さんのアライブ。二巻ではプレイヤーにかわたなさんが加わりましたが、この起用はなかなかはまっていましたねー。
アライブでは、主人公の七村紫帆にべったりな三郎というNPCが登場しましたが、これがなかなか曲者。
今までにないスタイルのNPCであったため、仕掛けとしての面白さはあったのですが、主人公にべったりというのが少々問題でした。
これがPCであれば、力に目覚めたばかりの主人公とそれをサポートする三郎というコンビと、そんな二人を見守るUGN側のPC二人という構図になり面白かったんですが、三郎はNPCであるため主人公側はPCが一人しかいませんので主人公が孤立しているような印象を受けます。
かわたなさんが参加する事によってその辺の関係が変わるのではないかと期待したのですが、さすがかわたなさんでした。主人公側に立ったキャラを演じた訳でもないのに、見事にUGN側と主人公を繋ぐ役を果たしていましたねー。
おかげで、アライブの一番の特徴であった「力に目覚めたばかりの主人公」という設定がより際立ってきました。
最近のF.E.A.R.のリプレイには魅力的なプレイをする人が増えてきましたが(TRPG熟練者のみならず、初心者であるはずの声優さんまでが良いプレイをしますからねー)、このリプレイでかわたなさんのすごさを再確認しました。
主人公を演ずれば他の追随を許さないほどの主人公っぷりを見せ、脇役をやれば他人を引き立てる位置にきっちり納まって死に台詞や死にフラグもいとわない。こんなプレイが出来たらTRPGはどれほど楽しい物になるんでしょうね。

田中天さんの方はデモンパラサイト・リプレイ剣神。
グループSNEのリプレイだというのに、田中天や声優の明坂聡美さんという外部の人間を招き、その参加プレイヤーをリプレイの売りにしています。
F.E.A.R.のリプレイでは当然のように行われている手法ですが、グループSNEのリプレイで参加プレイヤーを売りにするどころか、参加プレイヤーの名前を公表することすら珍しいです。
リプレイというのはゲームの解説書な訳ですから、参加者に外部から有名人を招く必要はありませんし、参加者を公開する意味もない様に感じます。
しかし、リプレイを読み物として面白くするためには結構重要な要素なのではないかと思います。
TRPGというのはGMの力だけでなく、プレイヤーも一丸となって作り上げていくから面白い遊びです。
腕のあるGMが素晴らしいシナリオを用意しても、プレイヤーがつまらなければ面白くなる訳がありません。
逆に未熟なGMのつたない進行とありふれたシナリオでも、プレイヤーが良ければ大いに盛り上がります。
TRPGの面白さは、実のところプレイヤーによる所が大きいと言えます。
つまり、リプレイの面白さと参加プレイヤーが誰であるかと言う事は密接に関わる物のはず。現に俺は、セブンフォートレスやナイトウィザードのリプレイでプレイヤーとして参加していた田中天さんに惚れ込み、彼が出ているリプレイは自分が持っていないどころかプレいる予定すらないTRPGのリプレイにまで手を出すようになりました。挙げ句は彼がシナリオを書くゲームにまで……。
っと、話がそれてきたので剣神の話に戻しましょう。
簡単な感想を言えば、
田中天さん最高!!
リプレイはまあまあ。
と言う感じです。
個人的な好みの問題というのもあると思うのですが、著者である力造さんリプレイはもっと面白くなるという印象を受けるんですよね。
シナリオ、ネタ、会話の盛り上がりなど、素材一つ一つを見るとすごく面白そうなので、セッションはすごく盛り上がっていると思うんです。
でも、大いにハッタリをかましているマスタリングに比べて、リプレイの書き方は非常に素直なのでセッションの臨場感が伝わりにくいという感じ。
セッションの内容を正確に記すだけでなく、読者に対してもハッタリをかますような書き方をすれば、もっと読者を引き込むリプレイになるのではないかと。
まあ、グループSNEからするとそういう書き方は邪道なのかも知れませんけどね(笑)。
ところで、前のリプレイではやけにこだわっていた「変身すると服が破ける」というデモンパラサイトのシステム。
今回のリプレイでは完全に無視されていたのは何故でしょう?
俺としてはこのシステム自体「緊迫した戦闘の後にオチが付いてしまう」と言う理由から余り好きではなかったので良いですけどね(笑)。ナイトウィザード・コミック「ヴァリアブルウィッチ」。第三話にしてやっとリプレイなどとの絡みが出てきました。

☆紅巫女で出ていたマユリ・ヴァンスタインの登場。
☆主人公の武器が「箒」であると明言。
☆マユリの発言からアンゼロット黒さの一端を垣間見る。
☆漫画版は賢明の宝玉にまつわる事件らしい。

紅巫女の時のマユリは図書室に住み込んでいるというネタがありましたが、今はどうしているのでしょうね?
ただ、あの後はアンゼロットにいいように使われたようで、アンゼロットの理不尽さは身にしみている様子……。
レベル下がったりしてなきゃ良いけどね(笑)。
っていうか、もうアンゼロットの理不尽さは、リプレイ独自のおバカなノリとかじゃなくて公式設定なんですね。ルールブックのNPC紹介では絶対にあんなキャラだってわかりませんよ……。
今年の初めに出たリーチ・フォー・ザ・スターズ以降、ナイトウィザードのネタは常に七徳の宝玉ネタです。最初は「七つ集めると願いが叶う」とか、宝玉の在処を探る「宝玉レーダー」などと、某作品をパクったような一発ネタかと思いましたが、どうやらナイトウィザードの締めを飾る大きな事件という位置付けのようです。
アニメも多分宝玉絡みになるのでしょう。
アニメの方は柊蓮司が主役(少なくとも主役級)になりそうなので嬉しいですねー。
ナイトウィザードは柊蓮司を無しには語れません。リプレイの一キャラクターがここまで作品に深く関わったって事は他に例がないでしょうね。
アニメ化発表に合わせて更新されたふぃあ通では、菊池たけしさんが声優のオーディションに参加したって言っていましたし、矢薙直樹さんの余裕のある話し方から察するに、柊蓮司はアニメ化に際してキャストが変わるという事は無さそうですね。
緋室灯も出るみたいですが、キャストは小暮英麻さんなんでしょうかね?
ただ、最近では小暮英麻さんと言えばアンゼロットという印象が強い。
アニメ版のアンゼロットのイラストは公開になっていませんが、アンゼロットが出ないという事はないでしょう。
どちらかのキャストが変わるか、一人二役か……。
詳細はまだまだ発表になりませんが、現在公開されているイラストを見る限りは、石田ヒロユキさんの絵とは若干イメージが違う物の基本的なデザインラインは原作のままのようで安心しました。