「エマ」 ストーリーは完結したけど、まだまだ続きます。

エマ8巻が発売になりました。
19世紀の英国を舞台とした、メイドと上級階級の恋の物語……は、7巻で完結しているので、8巻からはストーリー中に登場した脇役達や、19世紀の英国の風景にスポットを当てた番外編です。
1話目は若かりし頃のケリー(主人公のエマが最初にメイドとして勤めたのがこの人の家)。
旦那さんのダグ(本編では既に死去)と万博を見学に行く話なんですが、この万博の会場である水晶宮は万博が終了した翌年に別の場所に再建され、それが本編でエマウィリアムが初めてデートする場所となるのです。
水晶宮のキーワードでとんだ先を読んで頂ければわかると思いますが、これは当時のロンドンに実在した物です。
この漫画は水晶宮の描写だけに限らず、当時の人々の生活などこだわった描写が多いため、漫画を読んでいると19世紀の英国に詳しくない人でも興味がわいてくるのではないでしょうか。
まあ、それはそれとして、
若い頃のケリーさんがやけに可愛いんですが!!
「あんな気ィ強そうなのどこが気に入ったんだ?」
と言うアルに対して、
「どこがって…………そこがいいだろ?」
と切り返すダグ
うんうん……そこが一番大事なんです!!

他にも、本編でウィリアムに婚約を申し込まれたにもかかわらず一方的に破談にされた可愛そうな人……エレノアのその後を描いた話とか、エマの同僚のメイドの中でも飛び抜けてドジなターシャの話とかがありましたが、それらもキャラクターにスポットを当てた話と言うよりは、そのキャラクターを中心に見た見た当時の英国を描いている感じです。
この漫画、ストーリーとかキャラクターの魅力も大きいですが、やはり一番の魅力はこういう19世紀の英国に関する細かい描写にあると思います。
その魅力が特に現れているのは、8巻に収録されていた「The Times」という話でしょう。
この話は新聞を題材にして当時の様々な階級の人々の生活を描いています。

7巻でストーリーが完結してからと言う物、すっかり満足してしまってエマへの熱は随分冷めていましたが、8巻を読んだら改めて良い作品だなーと実感しました。
機会を見て、また1巻から読み直しましょうかねー。
この春からはアニメの第二部が始まる事ですしね。
前にアニメになった時は原作がまだ途中だったんですが、アニメ独自の展開でエマウィリアムが結ばれるなんて事はなく、二人が引き裂かれたところで終わるという内容でした。
原作ファンとして「全部描けないのであれば、そこで切るのがベストだろう」とは納得しましたが、ストーリー的には「そこで止めるなー!続きを作れー!!」という終わり方でしたからねー(笑)。

ビームコミックス エマ 8巻(通常版)

ビームコミックス エマ 8巻(通常版)

うーむ……今日は他にも買った漫画がありましたし、溜まっている話題があったので一気に色々書こうと思っていたのですが、エマの事を書いていたら無性に漫画が読みたくなってきたので今日の書き込みはここまでにします。