嘘だッ!!!

最近は、ひぐらしのなく頃にをちょこちょこ進めています。
原作はほとんど読んでいるので惨劇の真相は知っている訳ですが、知っているが故に改めて気付かされるネタとかがあって面白いですね。
選択肢を選んで進めていくというゲーム的な処理になる事や、声が付いたりイベント絵が入る事で想像力をかき立てる部分が減る事で、ひぐらしらしさが薄れてしまうかなと言う懸念はありましたが、そんな事はなかったですね。
まあ、それらはシナリオに潜む「騙し」を助長している気もするので、情報を精査してプレイヤー自身の手で「真相を暴く」と言う事は更に難しくなっている印象は受けます。
ただ、この作品の真相には「推理不能なとんでもない設定」が混じっていて、情報を信じて推理すると馬鹿を見る部分がありますから、これくらいはっきりと「騙し」の演出を入れた方が推理しようという気が起きなくて良いかも知れません。

俺は原作通りの順番で(その方が話はわかりやすくなる部分があります)、最初に鬼隠し編、次に綿流し編と進めてきましたが、それだけで既にプレイ時間は20時間を超えました。比較的ゆっくりと読んでいるとは言え、やはり台詞に声が付くと読み進むペースは更に遅くなりますねー。
全てのTIPSを集め、全てのルートを潰すには何十時間かかる事やら……下手すると100時間超えますね。

ちなみに、3周目は選択肢のミスからPS2オリジナルの盥回し編に入ってしまったのですが、せっかくなのでそのまま進めました。
しかし、PS2オリジナルで「第一章」と銘打たれているにも関わらず、原作にあった話に比べると話の完成度が低い印象を受けます。
原作では、似た様なシーンを描く場合でも、必ず別のネタ、別の切り口で話を進めますし、部活の競技やネタもいつも違うの物にしているのに、盥回し編ではあちこちに原作の別の話を使い回したネタが見られるので、手抜きをしている様な印象を受けます。
「〜だよ。だよ」という語尾を重ねる喋り方は竜宮レナの大きな特徴とはいえ、妙に乱発しすぎていたりするため、ちょっと違和感を感じます。
まあ、これに関しては「PS2オリジナルの話は原作とは別の人が書いている」という先入観があるから違和感を感じるだけかも知れませんけど。
キャラクターの発言や演出でプレイヤー誤解を与えて騙すという手法はひぐらしでは多用されていますが、原作の話はそういう誤解を招く台詞であっても、真相を知ってから読めば「なるほど。そう言う意味の発言か」と理解出来る部分が多いのですが、盥回し編で使われている誤解を与える台詞回しなどは、真相を知っている身で読んでも明らかな「騙し」であって、発言内容に不自然な点が見られます。
こういう細かい部分だけでなく、盥回し編は話全体のできも余り良くありません。
意味ありげな展開で引っ張るだけ引っ張っておきながら、その引っ張ったネタでは一切惨劇が起きません。
盥回し編をクリアすると暇つぶし編がオープンになるのですが、その繋がりもかなり強引です。
PS2オリジナルの話に対する不安が出てきましたが、まあ最終的な判断はちゃんと全部読んでからにしましょう。

そうそう。PS2ひぐらしは、序盤の選択肢によるルート決定だけでなく、ルート決定後も惨劇を避ける事が出来ると以前何かの情報で目にしていたのですが、鬼隠し編綿流し編もルート決定後は選択肢も発生せずに惨劇へ一直線でした。
これはある意味安心しましたね。普通のゲームであればただのバッドエンドの一つになりそうな話ではありますが、これが選択肢一つで安直に回避出来てはひぐらしっぽくなくなってしまいますからね。