食い殺すぞー!

.hack//G.U.をVol.2まで進めたので、買ったまま封印していた漫画.hack//G.U.+を読んでみました。
RPGの長いシナリオを単行本3巻にまとめるという話なので、かなり端折ったダイジェストみたいになってしまうのかと思っていましたが、端折るどころか話が全然違う(笑)。
話を短くまとめるために展開を変えるというのもありますが、それ以前に設定からして違う物まで……
志乃碑文使いってのは、ゲームではまだ出ていない設定なのか、それとも全く違う設定なのか……
2巻までにゲームのVol.1の内容すら全てフォローし切れていないし、ゲームと違って完全にこの漫画単品で話が通じる様にしようとしているためか、一部の話は無理矢理小さくまとめてしまっています。
エンデュランスなんて、可愛がっていた猫が死んで落ち込んでいるだけの引きこもりって事に……いや、まあゲームの方でも大差はないんだけど、もっと.hackの根幹部分に関わっていた人なので、ここまで設定を簡略化されるのは可愛そうでなりません。
しかも、出番が終わったら三爪痕にPKされて終了って……
ま、出番も無しにPKされて終わった朔望よりはマシか(笑)。

ストーリーやら設定やら色々違いますが、一番違和感を感じたのは主人公のハセヲの性格でしょうか。
ゲームの方は、強気でふてぶてしい態度をっている割りに、意外にヘタレでモロイ面が出ているのですが、漫画の方は徹底して性格が悪いですね。
どうやら漫画の方が本来の設定に近いらしく、ゲームの方は「全年齢向け」という縛り故に「ぶっ殺す」とか「死ね」という言葉が使えなかったとか。
なるほど、「死の恐怖」とまで恐れられたPKKの割りに、ゲームのハセヲはそう言う言葉を使っていませんでしたね。
多分、唯一「殺す」という言葉を使ったのが
「食い殺すぞー!」
という台詞。
しかし、この台詞はむしろ「食い殺す」という表現故に光った気がしますね。
これで単純に「ぶっ殺す」とか「死ね」では、何とも味気ない台詞になってしまっていましたよ。

あー。漫画の方でハセヲより違和感があるキャラがいました。
ゲームではどんな場面でも終始冷静な八咫が、漫画ではあからさまに悪そうな顔をしたり、叫んだりしちゃってます。
こんなん八咫様じゃねー!
と、漫画を読んだことで自分が思っていた以上に八咫様好きだったことを再確認(笑)。
Vol.3になれば八咫をパーティーメンバーとして仲間に出来るんでしょうかねー。
まあ、あんな筋骨隆々の上に怪しいオッサンを好んでパーティーに入れ事はないけど……
あれは見ていて楽しい人であって、一緒に過ごすのは避けたいタイプの人です(笑)。


さて、ゲームの方。
Vol.3に向けた準備は着々と進行中です。
メインストーリーに絡むであろう碑文使いPCの仲間は軒並み100レベルに達して経験値もカンスト。武器の習熟度も20に達してカンスト
ハセヲだけは錬装士故に武器が三種類使えるので、習熟度はまだカンストせず。
ハセヲの武器習熟度がカンストしたら一段落ですかねー。
さすがにメイン路線と関係なさそうなキャラの成長まで手をかける気はしませんね。
特にガスパー。Vol.1では唯一の魔導士でしたし、ストーリーの都合で抜けてしまったアトリの穴を埋めるため回復魔法をメインに使わせて呪療士の真似事をさせたりとそれなりに重宝しましたが、アトリも復帰し魔導士朔望が加わった今、あえてガスパーを入れて成長させる必要もないです。
レベルだけならちょっと使ってやるだけで挽回出来るんですが、武器の習熟度はスキルを使いまくらないといけないので上げるのが大変です。
武器習熟度を稼ぐのに一番手っ取り早いのはアリーナなんですが、ガスパーはアリーナへの参加を拒むために手間が倍増……
メインストーリーに絡まないから武器の成長が遅れ、ゲーム後半にメンバーを入れ替える余裕が出てきても上位の魔法を習得していないために戦力外……
ストーリー中のアリーナ不参加は仕方ないとしても、クリア後くらいはガスパーもアリーナに行ける様にして欲しかったですねー。

.hack//G.U.+ (2) (カドカワコミックスAエース)

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