白レンの練習したら、久しぶりに腕が死にました……

その時、蒔寺楓が思った事は、犯人の動機ではなく犯行の手段でもなくましてや犯人の正体でもなく。今朝に食べたフルールのプディングは一体いつの物だったか、という事だった。
洗脳探偵による真相解明が続く中、強烈な腹痛に襲われた彼女の切迫した精神は、最早犯人のそれを凌駕していた。
一刻も早く席を立ちたい。トイレに行きたい。だがそんな空気ではない。楓はこれ以上空気読めない女として扱われるのは死んでも御免だったのだ。
そう。例えば……ここにいる全ての人間を排除してもいいほどに……
惨劇は未だ終わらず。ここに真犯人が誕生する。
はあ。この様な結末、神でさえも予測し得たであろうか。
ま、ネコは知っていた訳だが。


近々ゲーセンで稼動されるMELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B」
アーケードゲームとしては前代未聞の事ですが、公式サイトで体験版のダウンロードが始まりました。
元が同人ゲーム故に出来た事だとは思いますが、これがただの体験版と思えぬほどの物。
使えるキャラは新キャラの白レンレンのみですが、トレーニングメニューはしっかりしているし、アーケードでは絶対に使用される事はないコマンドリストも、見やすい様にしっかりと作られています。
さらには代表的なコンボのリプレイまでついてくるのだから、体験版に良くある「とりあえず触れます」という域を遥かに超えています。
プレイヤーに新キャラ白レンを触ってもらって、キャラバランスは悪くないか、無限コンボなどはないか試そうという意図もあるんでしょうかねー。
実際に白レンを使ってみたところ、癖はあるけどなかなか面白そうなキャラに仕上がっていました。
Ver.Aでは白レンはCPU専用のボスキャラだったので、身も蓋もない性能の技が数多くありましたが、Ver.Bの白レンそれを弱体化させるという調整ではなく、ほとんどの技が新規で作られていました。
一部には新グラフィックもあり、「とりあえず使える様にしました」というレベルではないですね。
俺のメルブラの使用キャラは最終的に軋間紅摩に落ち着きましたが、それは俺の戦い方に合っていたから落ち着いたという話であって、「使ってみたい」という動機から決めたキャラではありません。
それが、ここに来て「使ってみたい」と思うキャラが出てくるとは……思わず体験版でコンボ練習とかをしてしまいました。久しぶりに、しかも慣れないキャラでメルブラをやったから腕が痛い……
そもそもVer.BはPS2版の逆移植という事ではあるんですが、PS2版から更に改良が加わっているようですし(色々変更があったようですが、ネコアルクにもハイジャンプが追加されたというのが一番印象的です)、何よりも白レンが使ってみたいので、是非ともVer.Bを家庭用に移植して欲しいですねー。
出来ればXbox360で!オンライン対戦対応で!!
ゲーセンが近所にないので対戦目当てに通うのはかなり手間ですし、友人は対戦相手になってくれないし……
ネット対戦があれば対戦相手には困りませんし、遠いところにすむ友人とも対戦出来ますからね。
知り合いに、是非とも一度メルブラで対戦してみたい人がいるんですが、北海道と鹿児島じゃネットを介さないと絶対無理(笑)。

んで、Ver.Bの体験版。体験版として手が込んでいるだけでなく、非常に無駄な部分にも手が込んでいました。
オプションモードの中にある「Se Volume」の項目。これはゲーム中の効果音や声の大きさを調整する物なんですが、今設定している大きさを示すためにサンプルの音声が流れます。
その内容が、上記の長い文章。ネコアルクによる無駄な語りが聞けます。
PS2版でもこの手のお遊びボイスは収録されていましたが、これと同じ内容の物はありませんでした。
つまり、このボイスは体験版のための撮り下ろしという事に……しかも、文章から奈須きのこさんの雰囲気が伝わってきますが、本人による物なんでしょうかね?
まあ、未使用だった物を使い回しという可能性もありますが、それにしたってわざわざ体験版のオプションにこんな凝った物を使わなくても……
洗脳探偵は翡翠の事だから良いとして、蒔寺楓メルブラとも月姫とも全く関係がないのにこんなところでネタとして使われるとは……しかも扱いが相当ひどい(笑)。