夏コミ新刊
地方の同人ショップにも夏コミの新刊が出回る時期になりました。
まあ、TYPE-MOONが夏コミで出していた『Character material』を買いに行っただけなんで、同人誌などは特別買う予定もなかったんですが、田丸浩史さんの『最近のヒロシ。2』が出ていたのでこれも購入。
最近のヒロシ。は田丸浩史さんの日常を漫画として描いていく物で、単行本が1巻出ています。
実話とは思えない様な濃いキャラクターが出ており、日常を描いているだけのはずなのにかなり笑える作品です。
で、『最近のヒロシ。2』は商業誌に連載していたので、いつか単行本になる事を心待ちにしていたのですが、いつまで経っても出る気配が無かったのです。
そしたら、個人誌として出てるじゃないですか。個人誌としては厚いけど、商業誌だったら単行本1冊にもならない薄さで……連載は数回立ち読みしただけでしたが、いつの間にか打ちきられてたんですね……
これとは事情が違いますが、アルプス伝説という田丸浩史さんの漫画は3巻だけが個人誌だった事がありましたね。
後にスペースアルプス伝説として1冊にまとめられた物が出版され、当時はコミケとも同人ショップとも無縁だった俺にもアルプス伝説を最後まで読む事が出来ました。
現在『ラブやん』が(一部で)大人気で、田丸浩史さんの作品としては珍しく単行本が順調に出続けています(現在6巻)が、俺はアルプス伝説が一番好きですね。
ちなみに、このスペースアルプス伝説でのゆうきまさみさんとの対談が、原作ゆうきまさみさんで漫画田丸浩史さんという男子シンクロ漫画『マリアナ伝説』を生み出しました。実現したのが数年後だったので、男子シンクロってネタ自体はウォーターボーイズに先を越されてしまいましたが……
さて、『最近のヒロシ。2』ですが、最初は1話4ページなのに後半になると1話2ページ減ってしまうのでネタが弱くなってしまっています。
1巻で目立ちまくっていたジョニー・ザ・バイパー(自称)の出番もほとんど無いためファンとしては残念。
日常を描いているのだからネタもなくなるでしょうし、ジョニーさんだって実在の人間なのだから、いつまでも面白エピソードを量産してくれる訳ではないでしょう。
そんな中、死んだゴキブリを持って友人を追い回して「…どう?絵日記のネタできたんちゃう?」と体を張ってネタを提供してくれた『おもちゃのさいとう』のさいとーさん。
やっぱりこの人素敵です。『おもちゃのさいとう』に一度行ってみたいですね。
- 作者: 田丸浩史
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/12
- メディア: コミック
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スペース アルプス伝説 (少年キャプテンコミックススペシャル)
- 作者: 田丸浩史,寺田克也
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- 作者: 田丸浩史
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- 作者: 田丸浩史,ゆうきまさみ
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『Character material』
TYPE-MOONの未発表作品や未発表設定、さらには洗脳探偵といったネタに登場するキャラクターを集めた一冊。
次回作のネタを紹介している訳でもなく、見事なまでに詰め込んだだけすが、奈須きのこさんの世界観にはまった人間としては興味深い本です。
分量は多くないものの、作品中では触れられていない死徒にまつわる話も書かれていました。
死徒の設定が全部表に出てくる事はあるんでしょうかね?
色々見所はありましたが、個人的に気になったのは魔法使いの夜と旧Fateでしょうか。
魔法使いの夜は一体いつになったら発表されるんでしょうねー。月姫の頃から設定だけは出てくる「魔法使い」にスポットを当てた話なので、前から興味はあったんですけど、今回描かれた蒼崎青子のイラストとか設定を見たらさらに興味がわきました。
この当時の青子がこれほど俺好みのキャラクターとは思いませんでした。まあ、後にあんな性格(メルティブラッドアクトカデンツァ)になると思うと……いや、あの青子は青子で好きですけどね。メインで使っているキャラの一人ですし。
それにしても、魔法使いの夜は小説で出すとしても大幅に書き直す事になるでしょうし、ゲームとしては出しにくそうな設定っぽいですから色々いじらなきゃいけないのでしょう。
このまま未発表のままって可能性もありますね……
旧Fateは、セイバーが男でセイバーのマスターが女の子なんですが、俺はこっちにFateの方が見たかったですね。素直になれない天才(眼鏡っ子)のマスターと皮肉屋のセイバーっていうFateでいう凛とアーチャーみたいな二人が主人公なんですから。
でも、この二人が没になったからこそ凛とアーチャーが生み出された訳ですが……
アーチャーはあの性格はもちろん、あの設定だったからこそ魅力が際立った部分もありますからねー。
アーチャーと同じ性格でもセイバーのままでは今ほどの人気は出なかったのかもしれませんね。