PS2版やって良かったー

あ、一応断っておきますが、茜空のストーリーのネタバレありです。
六ツ星きらりをプレイ予定があるが未クリアという方はお気をつけ下さい。















TRPGのシナリオ作製も一段落し、メルブラの練習も疲れてきたので六ツ星きらりを再開。
茜空ルートを始めましたが、そういえばPC版で最初にクリアしたのはこのキャラでしたね。このゲームのヒロインの中では外見や性格が一番俺の好みでしたからね。
ただ、PC版には一つ大きな問題があって、クリア後の印象がいまいちだったんですよね。
ストーリーの後半で空ちゃんの神社が火事になってしまうのですが、PC版では燃えている神社を呆然と見つめているシーンから、突然主人公と空ちゃんの結婚式に飛びます。
空ちゃん支えるために結婚したという話なのですが、あまりに突然話が飛んでしまうので、プレイヤーの目からすると状況が理解出来ずに置いてきぼりを食らいました。
主人公が学生の身分で結婚まで決意するに至る経緯が全く描かれていませんからね。
それに、空ちゃんのルートは告白するシーンなどはギャグ展開が多い事に加え、元彼女のすばるとのゴタゴタを最後まで引っ張るので、主人公と空ちゃんの関係がぼんやりした状態のまま結婚まで話が進んでしまっていました。
それがPS2版だと火事から結婚の間の話が追加され、空ちゃんが立ち直るまでの話や、主人公がプロポーズに至るまでの話がきっちり描かれていました。
いや、なんでこのシーンがPC版では無かったのか不思議です。ここ一番大事でしょう。
しかし、空ちゃんを立ち直らせた立役者は主人公ではなく星見すばる。日野慧ルートのみならずここでもしっかり美味しいところを持って行っちゃいましたね。
すばると空ちゃんの和解がちゃんと描かれていたので良かったですが『殴り合った挙げ句に夕日をバックに握手。そしてその光景を見つめる事しかできない主人公』って構図では、主人公の立場があまりにあんまりでしたが(笑)。

なんにせよ、移植に伴うストーリーのてこ入れのおかげで、ストーリーの不満点が無くなったのは嬉しかったですね。これなら日野慧より好きかも。元々キャラは好きだった訳ですから。

ああ。PS2版で唯一残念なシーンがありました。
それは星見すばるが主人公と別れたのは冷却期間のつもりで、今でもどれだけ主人公の事が好きかとまくし立てるシーン。
ここは34文字×24行にも渡る長台詞を一気に喋るんですが、PS2版だと読み込みの時間が少しあって、何カ所かで息継ぎの様に台詞が止まってしまうんですよね。
とはいえ、この長台詞が細かい文字で全文一画面に表示され(PC版は中略が入ったので全文は表示されなかった)それを早口でまくし立てられるのは圧倒されますけどね。
さらに、このシーンの少し後には、すばるの「智ちゃんがはっきりした態度をとってくれないからこんな事になったの」ってな感じの長台詞による罵倒が待っています……
PC版ではすばると空ちゃんの和解が描かれていないので、すばるは鬱陶しいだけの印象で終わってしまいますね……
前にも書きましたが、俺はリアルで「ともちゃん」と呼ばれていた経験があるので、ギャルゲーのヒロインに本名で罵倒されるという素敵な体験ができましたよ。
でも、罵倒される方がなんぼかマシですよね。
昔、俺を「ともちゃん」と呼んでいた人と、意識がかみ合わずに良いだけずれ違った挙げ句、
「ともちゃんって、来る者拒まず去る者追わずだよね」
と言われた事を思い出しましたよ。
今となってはただの笑い話ですが、罵倒されるより凹む一言でしたよ。これ……
この件の後、友人には「血も涙もない奴」呼ばわりされたし……
「ともちゃん」なんてちゃん付けで呼ばれたのはその当時だけなので、六ツ星きらりをプレイするたびにこの事を思い出します。