ココリコミラクルタイプ東京タワーSP

普段はココリコミラクルタイプは見ていないんですが、大泉洋さんがゲストという事でチェックしてみました。
それにしても『水10!真夏のココリコミラクルタイプ超人気小説東京タワーSP』(テレビ欄に書かれていたタイトル)って、あまりに苦しい……
番組の冒頭で今話題の小説みたいな感じで『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 』が紹介されているのも何とも苦しい……
確かに大変話題になった小説ですけど、今になってスペシャル番組を組むにはあまりに時期を外しすぎています。
まあ、元々フジテレビで放映になるはずだったドラマの東京タワーに合わせて組んだスペシャルですからねー。それを「話題の小説スペシャル」を誤魔化しているのが見え見えで何とも苦しい。
ドラマの延期理由に関しては皆さんもご存知でしょうからここでは触れません。
ともかく、そんな状態なんでゲストの広末涼子さんや大泉洋さんに対してもドラマの話題には一切触れられないものだから、ゲストの存在がぼんやりした感じに……広末さんはともかく大泉さんは特に……
今晩のみなさんのおかげでしたにも大泉さんがゲストで出ますが、こちらは食わず嫌い王決定戦に出るからドラマの話抜きで楽しめるでしょう。

ところで、「おささる」って北海道弁だったんですねー。
昨日、大泉さんが番組の中で言っていたのを聞いて始めて認識しました。
番組を見ていなかった北海道外の人のために説明すると、「おささる」とは「押ささる」です。
普通に使っている人間の感覚では、単純に置き換えられる標準語が思いつきません。
使う例を挙げてみましょう。


・用法1 意図的な行動ではない時「携帯いじってたらボタンが押ささって電話かけちゃった」
番組中で大泉さんが言っていたのがこれ。「(無意識に)押してしまう」という意味ですね。


・用法2 行為が達成された時
「さび付いてて動かなかったボタンが押ささったよ」
用法1と違って押した事は意図的な行動です。「押す事が出来た」という意味ですね。

とりあえず大まかな使い方はこの二つですが、例に挙げた標準語にそのまま置き換えると若干ニュアンスが変わってしまいます。

例えば「ボタン押ささる?」と質問した場合、まんま「ボタンを押す事が出来ますか?」とすると意味が少しが変わってしまいます。
あくまで俺の印象なので、北海道弁を熱心に研究なさっている方の意見はわかりませんけどね。
「押す事が出来ますか?」だと、押せるかどうかと言う事情は多岐にわたります。
押す人が無理な体勢なので押せないかも知れないし、押すボタンが堅いなどの理由で押せないのかも知れません。
しかし「押ささる?」だと押す事が出来るかどうかという問題がボタンの側にあります。

「〜さる?」という問題は別の例で説明した方がわかりやすいですね。
「書かさる?」は「書く事が出来る?」ですが、この場合は問題があるのは間違いなく人間側ではありません。
ペンのインクが出ないとか、紙の材質が特殊で上手く欠けないとか、そう言う理由で「書く事が出来ないのですか?」と聞いているのです。

同じ方言でも地方によって差異があったり、標準語と混じってごっちゃになっている場合もありますが、少なくとも俺はこういう感覚で「〜さる」と使ってました。

それはそうと、全国区のお仕事が増えてくると大泉さんの北海道弁は薄れてしまうんですかねー?
関西弁以外の言葉ってテレビで普通に話す人は少ないですからね。役者なら特に。
大泉さんには全国区の活躍をして欲しいと思う反面、いつまでも北海道の大泉さんであって欲しいと願ってしまいます。
同じ事を思っている道内のファンは多いでしょうけどけどね。