インストレーションシステムコール。シュナイダー!

最近、YouTube小学館が公式にアニメの動画をいくつか上げてるんですねー。といっても、1話や人気のある話だけ。一応何話か続けて上げてくれている物もありますが、一年続いたアニメを月一ペースとかなんで、全話上げる気はないんでしょうねー。
で、そんな中にゾイド全シリーズが上がってまして、一話を観たら全部観たくなってしまいました。とりあえずゾイド新世紀/ZERO(スラッシュゼロ)を観て、今は無印に取り掛かっているところ。それが終わったらゾイドジェネシスを観たいですねー。ゾイドフューザーズは……どうしよう?無印やスラゼロと違って、リアルタイムで最初から最後までちゃんと観たはずなんですが、内容をあまり憶えてねー(笑)。

無印の一話前編↓

主題歌は結構良いですね。歌詞の内容もこれから旅に出る少年時代のバンにあった感じで良い。CGで描かれたゾイドがグリグリ動く様は、最初に見た時かなり感動したのを憶えています。小学生の頃、自分が組み立てたゾイドがモーターやゼンマイで歩行したりギミックが稼動するだけでもちょっとした感動だったのに、そのゾイドが実際にモチーフとした生き物の様なリアルな動きをするんですからねー。
疾走するシールドライガーや重量感のあるゴジュラスはもちろん、うねうね動くモルガにすら感動した物です(笑)。
アニメが放映された当時は、ストーリー展開やキャラクターが、昔思い描いていたゾイドの雰囲気とかみ合わず、アニメそのものにあまり興味が湧かなかったんですよねー。
初期のゾイドにハマっていた身としては、ゾイドの花形といえばゴジュラスに代表される巨大ゾイドというイメージがあり、シールドライガーコマンドウルフが目立っている事に違和感を感じました。ゴジュラスとその宿敵アイアンコング。激化する戦いの中、ゴジュラス、アイアンコング共に武装を強化したMk-2が登場。最強を誇ったウルトラザウルスを葬る荷電粒子砲を有するデスザウラーの登場。そして、荷電粒子砲を無効化するマッドサンダーが……。そういうゾイドのバトルストーリーに触れていると、「シールドライガーって小物じゃん」ってイメージが抜けなくてねー。
ただ、今改めてみてみると、ゾイドのバトルストーリーをちゃんとした形で踏襲している唯一の作品ですし、「無印が一番面白い」というファンの声があるのも納得できるストーリーですね。

スラゼロの一話前編↓

主題歌は歌としては良いと思いますが、作品の雰囲気と全然合ってない(笑)。まあ、アニメ主題歌なんてただのタイアップになってしまった時代ですからね。
無印とは打って変わって、戦争とかは一切関係ないゾイド同士のバトル物。ストーリーもギャグ中心。変に途中から強大な敵を倒す勧善懲悪になったりせず(一応の悪役はいる)、ゾイドバトルに終始したのは良い。ただ、ライバルとなる敵の登場が遅く、敵の強さの描写もそこそこだったため、ラストバトルがイマイチ盛り上がりに欠け、ぼんやりした終わり方になっているのが残念。
しかし、主人公の愛機であるライガーゼロが状況に合わせて様々なアーマーを使い分けるというのは個人的にツボ。さらに、最終戦ではアーマーを全て使い切り、最終的にノーマルのライガーゼロで勝負するというシチュエーションも良い。
ストーリー的にはちょっと残念なところはありますが、キャラクターや登場ゾイドなど、個人的には結構好きな作品です。
ゲーセンでゾイドインフィニティをやりこんでいた頃は、スラゼロのヒロインであるリノンをパイロットにしたディバイソンをメインにし、自分の名前で作成したカードはライガーゼロパンツァーを愛機としていました。
あー……ゲームのパンツァーもスラゼロのパンツァーくらい高火力だったらなー……中途半端に遅いスピード、中途半端に硬い装甲、中途半端な火力のツインカノン、そして当たる気がしないミサイル……最弱候補の一つだったなー……。まあ、スラゼロだと火力が馬鹿げている代わりにあまりの重量ゆえにまともに動けないという欠陥品扱いなんですがね。

フューザーズの一話前編↓

主題歌が……。昔好きだった小室哲哉の変貌ぶりに絶望した曲の一つ。そんな事を別にしても、子供向けのアニソンとして、この盛り上がりのないぼんやりした曲はダメだと思う。小室哲哉は主題歌だけじゃなく音楽監督として関わっています。
主人公達はゾイドを使った何でも屋(結局はバトル中心だが)みたいな感じで、一応ゾイドのバトルストーリーは踏襲しているが無印の雰囲気は全くなく、スラゼロのほどギャグ路線でもない。
ライガーゼロフェニックスとかケーニッヒウルフとか凱龍輝とかゴジュラスギガとか、ゾイドは結構好きなのが出ていたんだが、ストーリーとかが全然思い出せねー……。
ここまで思い出せないとなると、むしろ最優先に観るべきなんじゃないかとは思いますが、思い出す要素がないということはあまり面白くなかったんじゃないかという事も……。確か、ファンの間では一番評判が悪かった作品のはず。
とりあえず、主人公が新しい機体に乗り換える(もしくはパワーアップする)という普通だと中盤で一番見せ場となるはずのところで、フューザーズは非常にがっかりした事だけははっきりと憶えています(笑)。
ライガーゼロフェニックスという、翼を持ったいかにも主人公っぽいゾイドから、背中にドリルが二本のライガーゼロファルコンに換わるというのは……。しかも、「不死鳥(フェニックス)」から「ハヤブサ(ファルコン)」って、名前もランクダウンしてるのがなんとも言えん(笑)。
まあ、ゾイドの動きとか演出は、シリーズを重ねて進化したなーとは思います。

ジェネシスの一話前編↓

主題歌がかなり良い。歌詞も意外に本編の内容と合っているのですが、この「夜鷹の夢」という曲の本来の歌詞は、コソボ紛争で撃墜されたナイトホークのパイロットの心境と最後を歌っているとの事。そのため、フルバージョンで聞くと全く違った印象になります。
主題歌の方では歌詞の繋がりをかなり入れ替えているので、フルバージョンを聞くまでは夜鷹がナイトホークを意味していることは全く気づいていませんでした。

で、本編の方ですが、今までのシリーズと同じく惑星Ziを舞台としておりながらも、ゾイドのバトルストーリーは全く踏襲しておらず(繋がりがあるのでは?と思わせる描写はある)、アニメスタッフが独自に作り上げた世界観となっています。
しかも、野生のゾイドを捕まえて戦闘用に改良するというゾイドのあり方すら覆し、ゾイドは海の中や遺跡から見つかる大昔の兵器という扱いになっています。文明もかなり衰退しており、ゾイドを量産する技術を持っているのは一部の大国のみ。しかも、大国が生み出すゾイドは特殊な金属で作られた武器でしか傷つかないとか、ゾイドを動かせるのは一部の資質がある人間のみなど、ゾイドが単純な兵器としての扱いではなく神秘的な要素が入り、若干ファンタジー的なテイストも感じられるようになっています。主人公側が動物型で、敵側が恐竜の化石の様な姿のゾイドという差別化がなされており、ゴジュラスに代表される恐竜型ゾイドは登場しない。
こういった独自のスタイルは賛否を分ける要因にはなりましたが、世界観やストーリーがしっかりしており、キャラクターも魅力的だったので一定の人気を獲得しました。
後半でストーリーが突然大きくなっていったところを見ると、人気がなければ半年で終了だったのかもしれませんねー。無印は60話を超える長編でしたが、スラゼロとフューザーズは半年。ジェネシスは50話。
まあ、後半に入って一番の驚きは、エンディングテーマがヒロイン二人によるキャラソンになったという事でしたけどね(笑)。
その当時は人気作は即キャラソン発売という流れがあったわけではありませんし、メインターゲットは小さな男の子な作品ですからねー。初めて新しいエンディングを聞いた時は、何が起こったかと困惑したものです……。いや、慣れるとそれはそれで好きになりましたが(笑)。

そんな感じでジェネシスは若干癖のある作品ではありますが、個人的にはゾイドシリーズの中で一番面白いですね。
恐竜系ゾイドが切られてしまっている事や、敵ゾイドの特異性によって射撃武器の大半が無力化されてしまっている事など、最初は「ゾイドのアニメとしてどうなんだろう?」という疑問はわきましたが、話が進んでいくと独自の世界観が馴染むようになりました。
少年の旅立ちと成長という、変に捻らない王道のストーリーも良い。

さて、そんな感じでゾイド熱が再燃したため、Xbox360の「ゾイドインフィニティEX NEO」を改めてプレイしてみました。
このゲームはアーケードからの移植ですが、前作(PS2版)であるゾイドインフィニティ フューザーズと違い、下手に家庭用オリジナルのゲームシステムなどを入れずに忠実移植をしたのは良いのですが、逆に追加要素がなさ過ぎて前作とは違う意味で非常に不出来なゲームです。
アーケードと違って、一度乗り換え条件を満たしたゾイドは何度でも乗換えができる様にしているというのに、武装などのアイテムは所持数に制限がある。しかも、アイテムの所持数制限がかなり厳しいので、一部のゾイドの固有武装や汎用性の高い武装を確保しておくだけでアイテムが一杯一杯になる。おまけにセーブデータのコピーやセーブデータ間のアイテムの移動も不可。アーケードは公式サイトにカードを登録すると、自分の持っているカード間でのアイテムの移動はもちろん、他人とのアイテムのトレードも出来る機能があったから、少ないアイテム所持数でもやりくりできたというのに、何故家庭用でそれを再現しないのかと。
そして、アイテムトレードもないというのにアイテムドロップ率がアーケード並み。その上、ショップの品揃えもアーケードと同じで一度に三つまでしか表示されない。ショップの品揃えは、一回ゲームをプレイするか電源を入れなおす事でしか変更されないので、欲しいアイテムが表示されるまで粘るのも手間がかかる。
一回の戦闘で1ポイントくらいしかもらえないのに(ネット対戦で勝つともう少しもらえる)、比較的ありふれたゾイドの乗り換えパーツやそこそこの性能の武装でもショップで購入するには500ポイント程度、レアなアイテムにもなれば1000ポイント以上もします。ただでさえ欲しいアイテムがショップで自由に買えないというのに、このポイント稼ぎの作業がさらに高いハードルとなっています。
全体的に、「何も考えずに作ってとりあえず完成させました」って感じがにじみ出てくるゲームです。
とは言え、ゾイドの対戦ゲームとしては面白いのでたまにプレイしたくなります。
で、ここ数日のプレイしていた時に、ようやくライガーゼロシュナイダーに乗り換えるパーツがショップに並んだんですよ!やっとシュナイダーに乗れたよー……。はい。かなーり回り道して、やっと今日の記事のタイトルにたどり着きました(笑)。
そして、苦労して手に入れたシュナイダーですが……使いにくい……。CPU戦に限るならパンツァーの方がまだ使いやすい。レベルの高くないCPUなら、普通はかすりもしない打ち上げミサイルも当たるし、ヤケクソで撃ったバーニングビッグバンもフルヒットしてくれたりしますから、パンツァーでも結構力押しが出来ます。
なんにせよ、これで手に入れていない機体はエナジーライガーライガーゼロイクスとムラサメライガーになりました。ムラサメライガーを手に入れると、自動的にハヤテライガーとバイオティラノも手に入れられるんですけどねー。
このゲームが出たのはジェネシスの放送終了直後。ハヤテライガーとバイオティラノは数少ない家庭用オリジナル要素(ハヤテライガーは後にアーケードに追加された)で最大の売りだったはずなのに、この入手難度は一体……。ハヤテ目当てでこのゲーム買った子供がいたら泣くぞ……。まあ、360持ってる子供なんて希有でしょうけど(笑)。

あと、この記事書くためにトミーのゾイドインフィニティEX NEOの紹介ページに行ってみたら、どーでもいい脱字を発見。
AC版33体のゾイド+「ゾイドジェネシス」のゾイド、キャラクターも登場するだ!!
するだ!!って……他の紹介文では「なるのだ!!」「出来るのだ!!」という書き方なので、「するのだ!!」の「の」が抜けたパターンっぽい。こういう脱字って、書いた本人はなかなか気づかないんですよねー。ブログでもたまーにやらかして後でこっそり直すことがしばしば。はい。最後に本当にどーでもいいネタでした。