エンドオブエタニティ体験版

エンドオブエタニティ(以後EoE)の体験版をプレイしてみました。
銃撃多重奏RPGと銘打たれている本作ですが、実際にプレイしてみての感想としては「銃撃が超カッコイイ(笑)RPGな感じ(笑)。
日本のRPGといえば剣と魔法が基本。ファンタジーからの脱却を図ったとしても、独自の設定を入れてみたりSFテイストを入れてみたり、味付け程度に銃を使うキャラがいたりってだけで、本格的に剣と魔法から脱却した作品と言うのは少ないです。
その点、EoEは銃とグレネードが唯一の攻撃手段。しかも、銃撃戦の雰囲気を出すためにコマンド選択式の戦闘からも脱却。とは言え、基本操作はボタンを押すだけのカッコイイ演出重視のシステムなので、慣れてしまえばそれほど難しいものではない。
いかにも日本的なRPGは煮詰まってしまった感があるので、こういう全く違ったアプローチのRPGにチャレンジしたとなると、それだけで興味が湧きます。
ただまあ、実際にプレイしてみると難点が色々ありまして……。
まず、誰しもが突っ込みたくなるであろう事はカッコイイ演出の数々
ジャンプするだけで空中で捻りを加えた回転をします。
さらに銃を撃つと無駄にクルクル回ります。
一回の行動の間に4回も5回も撃てるんですが、そのたびにクルクルクルクル……
1回のジャンプ中にどんだけ回るんだよ!(笑)
銃を1つだけ装備している時は比較的普通に撃つ事が多いのですが、2丁拳銃になると「銃を横に向けて構える」「腕をクロスさせる」などカッコイイ撃ち方(笑)のオンパレード。
さらに、敵に何度も銃弾を浴びせていると、たまーに打ち上げが発生します。いや、どんな原理さ(笑)
敵が打ち上がった時に追いかけてジャンプし、敵よりも高い位置から銃弾を浴びせると今度は叩きつけが発生します。いや、人間がバウンドするくらいの衝撃を叩き出す弾丸って(笑)
リアルな銃のかっこよさではなく、派手なガンアクションが売りの映画の様なかっこよさでもなく、「僕の考えたカッコイイ銃撃戦」って感じ。
まあ、銃にこだわりがない人や、普通にゲームを楽しむ程度のライトユーザーであればあまり突っ込まないところでしょうし、普通にカッコイイと思う人も多いでしょう。「カッコイイ(笑)」と感じる人でも、楽しみ方次第では十分「あり」なかっこよさです。製作者も、その辺をわかった上であえてやってる印象も受けますし。


↓はEoEの戦闘シーン。

↓は体験版とほとんど同じ内容のお手本プレイ。


お手本の方のプレイ動画をみてもらうとわかるように、操作そのものは複雑ではないのですが、システムが少々わかりにくいです。
しかも、かなりゲーム的なデザインがされているので、感覚的や直感的には理解し難い。
まずわかりにくいのがダメージの種類。青文字のダメージと赤文字のダメージがありますが青はスクラッチダメージといい、赤はダイレクトダメージといいます。
ゲーム中に見られる解説を見ると「スクラッチダメージではとどめを刺す事が出来ず、さらに時間経過とともに回復してしまう。ダイレクトダメージは普通にダメージを与える」ってな事が書いてあるんですが、それだけだと「スクラッチダメージって意味なくね?」って感じでピンと来ません。
クラッチダメージを与えるのはマシンガンのみで、マシンガンはダメージが高めに設定されています。つまり、マシンガンのスクラッチダメージで相手のHPをガッツリ削り、その後ダイレクトダメージを与える武器で攻撃すると効率が良いです。
ゲーム的にそういう仕様だという事は理解できますし、慣れてくると戦術に組み込めるのですが何故マシンガンではとどめをさせないのかという疑問が、ってかそもそもとどめをさせない武器という概念がわかりにくいです。
さらに、スクラッチダメージはプレイヤー側にも存在し、I.S.ゲージというゲージがあるうちはあらゆるダメージがスクラッチダメージになり、HPがなくなっても死亡せずにI.S.ゲージを消費する。I.S.ゲージがない状態ではダメージはダイレクトダメージになるので、HPがなくなると普通に死亡する。それだけでもちょっとピンと来ない感じなのに、I.S.ゲージはただのHPの予備ではなく主な使い道は攻撃。そのため、さらに理解しにくい。
そういうルールのゲームだと割り切れば理解できるのですが、ルールの意味に現実的な意味がないので直感的には理解できません。
攻撃でのI.S.ゲージ使い方は、簡単に言えばダッシュ攻撃です。このゲームはプレイヤーの行動中も敵が行動するリアルタイムっぽいシステムなので、普通に移動して普通に銃を構えていると高い確率で敵の反撃があります。しかし、I.S.ゲージを1つ消費して発動できるインビンシブルアクションは、発動する時に決めたルートをダッシュしながら攻撃が可能で、発動中は敵の攻撃を受けません。
さらに、インビンシブルアクションで走るルートを決める時に、他の2人の仲間を結んだ線を越える様にすると、って、文字で説明するとわかりにく……。
図にするとこんな感じ。Aが仲間BとCの間を通って○に向かってインビンシブルアクションする。
   ○
   |
B−−−−−C
   |
   A
で、そうするとレゾナンスポイントというポイントが溜まります。レゾナンスポイントが溜まっている時はレゾナンスアタックが使用可能になります。わかりやすく言うと3人同時攻撃なんですが、3人が3人を結ぶ三角形のラインをレゾナンスポイントの数だけ回りながら攻撃します。
そのため、レゾナンスアタックを使用する時は、3人は出来るだけ離れている方が効率的。ただ、進路上に敵がいたり障害物があってぶつかってしまった場合は、ぶつかったキャラはレゾナンスアタックがそこで止まってしまうので、3人の位置取りを考えないといけない。
しかも、レゾナンスポイントはレゾナンスポイントを溜めない行動を取ってしまうと減少してしまうので、レゾナンスポイントをたくさん溜めてからレゾナンスアタック使用するには、3人の位置取り、敵を倒す順番、I.S.ゲージの管理など、色々考えないといけません。
I.S.ゲージの管理と言っても、I.S.ゲージは敵を倒したり敵の部位を破壊した時などにしか回復しないので、闇雲にインビンシブルアタックを使用すると一気にI.S.ゲージが尽きます。かと言ってI.S.ゲージを消費せずに攻撃するとせっかく溜めたレゾナンスポイントが消えます。
実際に触った事がない人は、動画を見た上で説明を読んでも正直「?」って感じでしょう(笑)。
ただ、強い敵をレゾナンスアタックで一気に一気に倒せた時はかなり気持ち良いです。まあ、RPGのボスを攻略したという感じではなく、パズルを解いたような感じですけどね。
実際、敵の行動パターンは結構決まっており、攻撃に関しても戦術が覆るほどのランダム要素も少ないので、一度構築したパターンは多少のずれを修正するだけで再現可能な事が多いです。その辺がパズル的な印象になるんでしょうね。
これは体験版ゆえの仕様なのかわかりませんが、ゲームオーバーになってもその戦闘の頭からやり直せるので、一見無駄と思えることでも色々と試して効率の良いパターンを見つけ出す楽しみがあります。
パズル的にパターン化が出来る反面、詰んだ状態から逆転するのは難しいので、そこは好みが分かれるところではないでしょうかねー。RPGは若干無理をして進み、ピンチを切り抜けつつギリギリを楽しむって人もいるでしょうから。
まあ、体験版では武器も少なくキャラのレベルも低いですから、製品版に比べるとやれることが限られているだけなのかもしれませんけどね。製品版では武器のカスタマイズとかもできるみたいですからねー。剣を何かのアイテムをつけて強化するって感じだと何も感じないのに、銃とかのメカのカスタマイズと聞くとそれだけでテンションが上がってしまうのは何故だろう?(笑)

武器のカスタマイズも気になりますが、もう1つ気になるのが着替え。服やアクセサリだけでなく、髪の色やカラーコンタクトまであるようです。
そして、着替えに関して一番嬉しいのが「服は能力値などに一切影響しない」という事ですね。
ゲームが3Dになってからというもの、装備品によってキャラの外見が変わるゲームが増えましたが、それらは武器や防具と言ったキャラの強さに直結する物であることが多く、せっかくお気に入りの外見があってもただの趣味装備で終わり、最終的にはみんな同じ格好という結果に……。

↑の動画、ヒロインに獣耳のアクセサリをつけるくらいなら眼鏡をかけさせろ!と思ったのは俺だけで良い……。


序盤に色々書きましたが、個人的には結構面白そうなゲームだと思いました。
確かにちょっと残念な部分もありますし、ゲーム的なシステム先行型で人を選びそうな印象は受けますので、万人受けはしないとは思いますけどね。


さて、ここで問題が1つ……。
俺はこのゲームを買って良いのでしょうか?
いや、体験版をやった限りでは普通に楽しめると思いますよ。それに、万が一シナリオとかゲームバランスがひどいなどのクソゲーだとしても、それはそれでネタとしてあり。

問題は、PSPo2が確実に止まるという事……。

最近は狙ったアイテムを手に入れるために、オフで同じミッションを周回させる事がほとんどなんですが、欲しいアイテムが全く出ないし新しい発見もないのでかなりやる気がそがれています。
友人に誘われれば数時間続けてとかプレイしますが、1人でやる時はミッション2回くらい行って終了。1日1時間もやってないですねー。
装備したい武器をすでに手に入れているのであれば、黙々とレベル上げをしたり、オンで野良のパーティに参加したりする気にもなるんでしょうけどねー。
とりあえず、寝る前に1ミッションくらい行っておこうかなー。


全然話は変わるのですが、EoEの体験版を落とす時にとあるインディーズゲームのお試し版も落としてみたのですが、そのゲームはお試し版だけで最後までプレイできてしまった……。良いのか?これ……。
インディーズゲームのお試し版はどこまで進めたら終了というのではなく、1回のプレイ時間が何分までという制限のみというのがほとんどです。
で、そのクリア出来ちゃったインディーズゲームもプレイ時間の制限はあったのですが、なんとお試し版でもセーブ機能が使えるので、時間制限で強制終了を食らっても再起動してロードすれば続きからプレイできてしまうという……。
ま、それはそれとして、インディーズゲームは「趣味で作りましたー」っていうだけの変なゲームがぽろぽろ見つかるので面白いですねー。暇つぶしに冷やかしで見ているだけなので、買ったことはないんですが(笑)。

End of Eternity (エンド オブ エタニティ) - Xbox360

End of Eternity (エンド オブ エタニティ) - Xbox360