DVD初回特典ブックレット

DVDの初回版には80ページ以上のブックレット「月刊ナイトウィザード」がついてきます。
超☆創刊号
なにゆえ「☆」をつけるのかと……。いや、きくたけさんの作品を知る者としては「超」の後には「☆」が来るのはわかりますが(笑)。
それにしても「月刊」と銘打たれているだけあって、表紙などは雑誌を意識した作りになってますね。宮崎羽衣さんの巻頭グラビアまであるし。
内容は「キャラクター紹介」「設定画」「インタビュー」「ストーリー解説」とアニメのブックレットにありがちな物も多いですが、それはあくまで半分だけ。残り半分の40ページは全部TRPG絡みの内容です。しかも、ストーリー解説をTRPGのシナリオ仕立てで書くなんていう懲りよう。
ブックレットだけでなくDVDのオーディオコメンタリーにも、菊池たけしさんと山本監督を中心としたアニメ版と、菊池たけしさんと矢野俊策さんを中心としたTRPG版の二つが収録されているという豪華仕様。
今までにも何度か書きましたが、アニメ化にあたってここまで原作がTRPGであることを前面に押し出してくれるというのは本当に意外でした。
ブックレットに連載していくきくたけさんのリプレイですが、プレイヤーに矢薙直樹さんと小暮英麻さんとかわたなさんがいるのはわかりますが、アニメでシリーズ構成を務めた藤咲あゆなさんを参加させるというのは意外です。
しかも、その藤咲さんがベテランに負けないほどの個性的なキャラを生み出しているからまた意外。
一応、アニメのオマケという形でのリプレイですから、もっとアニメに寄った軽い感じでいくのかなと思ってましたが、初っ端からネタ全開でしたね。
セブン=フォートレスの魔王出したってアニメから入った人は何の事だかさっぱりですって……。しかも、わざわざデスノートっていうヤバ気な名前の魔王を出さなくても……(笑)。
(あのデスノートとは一切関係がなく名前をパクったわけではない。「デス」はそのもの「死」からきていますが、「ノート」は「ド級」の由来である「ドレッドノート」からきています。後にデスノートという漫画が大ブレイク。結果としてモロかぶりしてしまった)
vol.1ではキャラクター作成とオープニング(マスターシーン)を一つ進めただけなので、早く続きが読みたいですねー。
TRPGを遊んでいる者として嬉しいのは追加データ。
エリスの持つアイン・ソフ・オウルや慈愛の玉といったアニメオリジナルのアイテムのデータ化がメインですが、中には「輝明学園のメロンパン」のように「わざわざデータ化する必要があるのか?」と思える物まで……。そして、一話で登場した空飛ぶリムジンはリムジンブルームという箒としてデータ化されました(笑)。
旧版からプレイしている者としては、タンブリングダウンのような「アニメでは登場したけどNW2では消えてしまったデータ」が復活するのが嬉しい。
ただ、旧版では転倒の効果が高いために猛威を振るったタンブリングダウンも、NW2ではセットアッププロセスに使用して対象の行動値にペナルティを与える(最大-5)という効果に変わってしまいました。
しかし、行動値を5も下げれば相手の行動を一回減らすことが出来る可能性があるので、地味ですが結構効果的な魔法となっています。
ナイトウィザードといえばみかきみかこさんの4コマ漫画もお馴染みですが、やはりというかなんというか、くれはの胸の件がネタにされていました(笑)。
まあ、くれははみかきさんのキャラですし、以前描いたネタではアンゼとベルとくれはは貧乳同盟でしたからね。

そんなこんなで、初回特典のブックレットはアニメファンよりも原作ファンに嬉しい内容でした。
アイン・ソフ・オウルや慈愛の玉のデータを見ていたらネタが浮かんできたので、現在考え中のシナリオに組み込みましょうかねー(笑)。