ひぐらしのなく頃に祭 オリジナルのシナリオって……

PS2版のオリジナルシナリオである盥回し編をプレイした時に、あまりの出来の悪さに驚いたものですが、めげずにプレイし続けて鬼隠し編綿流し編祟殺し編暇潰し編目明し編まで終えました。
このまま罪滅し編に進もうかと思ったのですが、いくらそれっぽい選択肢を選んでもダメだったので、シナリオチャートを見て穴埋めしていくと、PS2版のオリジナルシナリオである憑落し編に辿り着きました。
沙都子のルートである祟殺し編に入るところの選択肢からの分岐であるため、基本的には沙都子の話をちょっと別視点で描く話なのですが、圭一一人で頑張るのではなく、レナ詩音と協力して沙都子を救おうとするため、かなり違った展開を見せます。
目明し編詩音の事情を描いた後に、詩音沙都子を救おうとする話を持ってくるのはなかなか上手いと思いました。
それに、解決編ではない惨劇の話でここまで明確に複数の人間が協力し合おうとするというパターンはなかった事なので、原作とはまた違った展開の惨劇が期待出来ます。
一人の仲間を救おうと手を取り合ったはずの三人が、ちょっとしたずれ違いからお互いを信じ切れなくなって惨劇を引き起こしていく……。しかも、その内にの二人は別の惨劇で沙都子と深い関わりがありますから、以前の惨劇とはまた別の関わり方をするんじゃないかと期待出来ます。





なんて思えたのは始めたばかりの頃だけ……

話を読み進めていけば行くほど話の展開がおかしくなる辻褄が合わなくなる何を書きたいのかわからなくなるとボロボロ……
根本のストーリーがダメダメなのに加えて、文章その物や惨劇のネタ、そして恐怖の描き方もかなり……
原作に近づけようとして「ひぐらしっぽさ」を模倣しようとしたのでしょうが原作の文章やネタをツギハギした様な内容にとどまっていて逆にひぐらしっぽくないです。
その上、「そこを外すとひぐらしじゃないだろ」という原作では必ず守られていたルールは無視してます
恐怖を描くシーンも文章やシーン展開がグデグデで恐くないばかりか、無駄にひぐらしっぽい演出をする事でかえって安っぽく仕上がっているので笑えます(笑)。
一応オリジナルの話であるため、原作と全く違う話を書いているのですが、ストーリー全体の真相に迫る様な新しい事実は一切含まれていません。
原作を既にプレイした人がたくさんいる作品ですから、追加要素を入れるのはある意味当然の流れではありますが、こんな内容なのであればむしろ追加しない方が良かったのでは?
ちなみに、憑落し編を終わらせた時点でプレイ時間は70時間オーバー。全てのシナリオを読み終える頃には100時間超えるでしょう。
原作の内容だけで十分なボリュームですよ?ホントいりませんよ。オリジナルシナリオ(笑)。

残るは罪滅し編皆殺し編と最後の締めとなるオリジナルシナリオ……
なんで締めがオリジナルなんでしょ?せめてそこだけは原作者本人が書いても良かったのでは?
ま、最後は惨劇回避のシナリオなので、他のシナリオみたいに無理に原作に似せて惨劇を描く必要がないのが救いですねー。
下手にひぐらしっぽさを出そうとしないで、みんなの大活躍を派手に描いてくれればそれで良いのですから。
プレイ前のシナリオ予想は、祭囃し編のツギハギかなと思うのですがどうなんでしょ?(笑)