SkypeでTRPG第二弾「アルシャードガイア」

現在仲間内で行っているSkypeを用いたTRPGセッションですが、参加者の都合が悪くなければ第二弾も行いたいと思います。藍生は諸事情により不参加が決定しています。

次に取り上げるルールは最近出たばかりのアルシャードガイアですが、アルシャードガイアをプレイする上での注意点。

☆世界観
ぶっちゃけ、ナイトウィザードと同じ感覚で良いです。
「クエスター=ウィザード」「奈落=エミュレイター」「時空鞘=月衣」「結界=月匣(フォートレス)」
「奈落は結界を纏っているので普通の人間では銃器を用いても太刀打ち出来ない」
細かい世界観まで理解していないとプレイ出来ないネタはやりません。ネタを出すとしてもセッションの中で追々説明していく形で。
「PCはクエスターとして奈落を狩る。でも魔法や奇跡は隠さなきゃいけない」という最低限の世界観を理解していればOK。

☆システム
クラスの組み合わせや特殊能力コンボを駆使するタイプですが、全体的にマイルドなバランスでまとまっておりシステムもわかりやすく整理されているので、最近のF.E.A.R.のルールに触れた事のない人でも馴染みやすい。
最近のF.E.A.R.のルールにくわしい人なら細かい説明が無くてもプレイ出来そう。
クラスやコンボにはあまり尖った組み合わせはないので、キャラクターの作り方によって覆しがたい程の差が生じる事はないですし、サンプルキャラクターでも十分戦えます。というかサンプルキャラは出来がよいので自作する場合でも見本になります。
ルールを所持していなくても理解しやすいシステムなので、Skypeで行うセッションには向いていると思ったのですが、800円(税別)とお求めやすい価格の文庫版ですので、興味がわいた方は購入してみると吉。
ルール所持者に限り、サンプルキャラクターの一部データの入れ替えや、自作キャラの持ち込み、ライフパスもダイスによるランダムではなく自分でチョイスする事を許可します。
ルール未所持の人に関しても、本人の希望やこちらの都合でデータを一部いじる可能性はあり。

☆サンプルキャラクター解説
詳しいデータは公式ページのダウンロードを参照。
http://www.fear.co.jp/gaia/index.htm

・魔剣使い  ソードマスター ファイター2
加護 タケミカヅチ(受けたダメージを相手に返す)
   トール×2(ダメージを+10D6。他人にも使用可。範囲攻撃場合は1体のみ)
サンプルは不良学生なっているが、必ずしも不良にする必要はない。
攻撃力だけを見ると他のサンプルキャラクターに劣るが、クリティカル値が低く、範囲攻撃も可能。
サンプルキャラクターの中では唯一、味方をかばう事が出来る庇護の剣が使える(未行動の時であれば、自分の手番を捨てる事で誰でもかばう事は出来るが、庇護の剣はかばっても行動済みにならない上に行動済みでも使用可能)。
敵の範囲攻撃から味方をかばって自分は2倍ダメージを受けた上で、自分が受けたダメージを相手に返す『タケミカヅチ』という加護を使うと強力。
あくまで受けたダメージを返す技なので、2倍ダメージを受けると戦闘不能になる可能性は大。ブレイクや加護による復活が必須。
ソードマスターは自らが魔剣となることで、専用のNPCや他のPCの武器になるという特殊なキャラも作製可能。


・世界の守護者  ルーンナイト ファイター スカウト
加護 フレイ(加護をコピー)
   トール 
   ヘルダイム(自身の判定をクリティカルに)
特殊な鎧を纏って拳で戦うキャラ。聖闘士星矢などの鎧物な雰囲気。
物理攻撃力の基本値はサンプルキャラで一番高く、回避力がある上に物理も属性も防御力がそこそこある。
前衛タイプとしては非常にバランスが良く、加護のコピーは汎用性が高くて便利。
ルーンナイトはルーン系の装備を取得する事で攻撃力や防御力を稼ぎやすい。


・勇者候補生  レジェンド ファイター スカウト
加護 ガイア(願いを一つ叶える。別の加護の代わりとして使用しても良い)
   トール
   ヘルダイム
二刀流で攻撃力はあるが命中は低い。GMに質問出来るレジェンドの能力や、何にでも使える加護があるのが売り。
レジェンドの能力で強い武器を呼び寄せるので、イメージ的に格好いい。
毎ラウンド呼ばなきゃいけないのでMPはかかるが、他のクラスで入手出来る同威力の武器に比べると必要体力が低いので、使用出来る武器が必要体力の低い物に限定される二刀流(スカウトのダブルウェポン)との相性はよい。
サンプルでは使用していないが、レジェンドが呼び出せる武器の中には、単純な威力なら武器データ中で最も高い物もある。


・奈落を狩る者  ダンピール2 ファイター
加護 エーギル×2(判定をファンブルに)
   トール
ヴァンパイアと人間の混血であるため奈落の力を使えるが、それゆえに奈落を憎んでいる。
あくまで奈落を憎んでいる事に注意。生粋の吸血鬼プレイは不許可。
ヴァンパイアのイメージと違って物理攻撃のみだが攻撃能力は高い。
回避は低いが、防御力に加えてダメージ減少系の能力もあるので打たれ強い。
ダンピールは戦闘能力のクラス修正が他よりも平均的で、自身のダメージロールその物を強化する(物理か魔法のどちらかに限定されない)能力に長けているので、戦士系と組み合わせても魔法使い系と組み合わせても相性がよい。


・力の執行者  ガンスリンガー2 スカウト
加護 フレイヤ×2(即座にメインプロセスを一回行う。命中判定クリティカル。他人にも使用可)
   ヘルダイム
某組織のエージェントといった位置づけ。
サイティングピストル(イラストはMk23ソーコムピストル)とPDサブマシンガン(イラストはP90)を同時に扱うので火力が高く、サイティングピストルをメインウェポンとすると命中が上がり、PDサブマシンガンをメインウェポンにすると範囲攻撃が可能と、武器の持ち替え(オートアクション)で攻撃の幅が広がる。
遠距離を攻撃出来る武器を持っている上に行動値が早い。加護の効果も相まって速攻が得意。
攻撃力をさらに上げる能力や、至近でも射撃出来る能力もあって攻撃面は充実しているが、攻撃しか脳が無いとも言える。
サンプルだと銃を持ち歩くキャラなのに時空鞘を持っていないので、使用する場合はデータをいじる可能性あり。
ガンスリンガーとダブルウェポンの相性は良いため、ガンスリンガー&スカウトというのはある意味理想的な組み合わせ。
攻撃力を稼ぐならダンピールとの相性も良い。


・マジカルシューター  アルケミスト ブラックマジシャン ホワイトメイジ
加護 ヘル(ダメージを+4D6。他人にも使用可。範囲攻撃に使った場合全てのダメージに適応)
   オーディン(加護の効果を打ち消す)
   イドゥン(HPとMPを完全回復。あらゆるバッドステータスや戦闘不能はもちろん死亡からも回復)
アルケミストで入手出来るチャンバースタッフが『リリカルなのは』っぽいらしい。よく知らんけど。
攻撃魔法から回復や補助魔法まで使える魔法使い。
チャンバースタッフの力によって魔法の効果を上乗せ出来るが、チャンバースタッフ絡みの能力はMPではなく専用の弾を消費するので使いどころが重要。
チャンバースタッフの弾を増やすにはアイテムを常備化して行くしかないので、常備可のために経験値がかかってしまう。
とはいえ、チャンバースタッフを使う能力は効果が高いので、経験値を払うだけの価値はあります。


大地の子  レジェンド ブラックマジシャン ホワイトメイジ
加護 ガイア
   オーディン
   イドゥン
攻撃魔法の種類も少なくダメージを上乗せする能力もないが、エンチャント系やダイスの振り直しといった特殊な補助魔法も使える。
マジカルシューターが魔法使いなら、大地の子は僧侶系の雰囲気。


・ガイアの巫女  フォックステイル2 ブラックマジシャン
加護 ツクヨミ×2(他人の持つ加護を強制的に使わせる。使わされた加護の使用回数が減る訳ではない)
   オーディン
お稲荷様。妖狐。フォックステイルはダンピールと同じく、このゲームでは数少ない種族系クラス。
攻撃魔法の威力は高くないが、変化、物探し、一般人の記憶を消す、ダイス振り直しといった特殊な能力が多い。
ツクヨミの効果が少々わかりにくいので補足。
他人の加護をコピーする訳でも、使用回数を増やす訳でもなく、他人に加護をツクヨミの使用者の意志で使わせるという加護。
使った人の加護の使用回数が減る訳ではなく、あくまでツクヨミの使用回数が減る。
コピーと違う点は、加護を使う人間がツクヨミを使う人間ではなく、ツクヨミの対象となって人間である点。
コピーであればシナリオ中にみた加護であれば、その加護を使った人がいない場面でもコピー可能であるが、ツクヨミはあくまで人に使わせるので、加護を持っている本人がいないと使用出来ない。
使用回数を増やすのと違う点は、加護を使う意志がツクヨミの対象となっている人ではなく、ツクヨミを使った人である点。
使用回数を増やすのであれば、敵の加護の使用回数を増やしたとしてもそれを使うのは敵の意志だが、ツクヨミツクヨミを使う人の意志で使えるので、敵が持つ加護でも使用出来てしまう。


異世界の騎士  オーヴァーランダー ファイター ホワイトメイジ
加護 マリーシ(即座にシーンから退場可能。自身の防御判定に使えばクリティカル)
   トール
   イドゥン
異世界から渡ってきた人間。
攻撃力が特別高い訳ではないが、武器のダメージが常時属性攻撃になっている。
回避は低いが物理防御力は高い。補助や回復も使いこなす万能タイプ。
オーヴァーランダーは能力基本値や戦闘能力値を引き上げたり武器を属性攻撃に変化させるといった、「常時」の特殊能力が多かったり、他のクラスの特殊能力を取得出来たりと少々特殊。戦闘能力は平均的ですし、特殊能力の選択次第では戦士系とも魔法使い系とも相性がよいです。


・カードサマナー  サモナー2 ホワイトメイジ
加護 ブラギ×2(加護の使用回数を追加)
   イドゥン
遊戯王
特殊能力名を読み上げて効果を解説しながら攻撃すると、それっぽい演出は可能。
『カード=呪符』『召喚魔法=式神』といった拡大解釈をして別の雰囲気にしてもOK。
「拡大解釈」や「○○相当の××」でキャライメージを勝手に作るのは、F.E.A.R.のルールでは日常茶飯事。リプレイでもしょっちゅう行われています。
単純な魔法攻撃力は高いが、ブラックマジシャンと違って攻撃系の特殊能力しかない。




パーティとして考えた場合、回復や補助のためにホワイトメイジが入っているキャラは欲しいですね。
死亡回復可能な加護イドゥンが使えるのも大きいですし。
ブラックマジシャンの加護であるオーディンもあると便利かも。ボス戦は加護の応酬になるので、加護を打ち消せるのは大きい。
回復はポーションなどで何とか出来なくもないですし、加護はレジェンドのガイアで代用したりルーンナイトのフレイやフォックステイルのツクヨミを使って敵の使った加護を利用するという手もありますから、多少融通は利きますけどね。