最近TRPGの話がご無沙汰だったのでー

色々まとめて書きます。

マジキューvol.38にて、アルシャードガイア・リプレイ「神薙ぐ御剣」が完結しました。
マジキューにてTRPGリプレイが連載されるのはこれが最後。ナイトウィザード・リプレイの連載開始を期に買い始めたマジキューともお別れです。
結局、最後の最後までリプレイ以外の記事はこれと言って興味がわかなかったので、雑誌その物には特に未練がなかったり(笑)。
で、神薙ぐ御剣ですが、一番印象に残ったのは小暮英麻さんすごいなー」って事ですね。
神戸屋るんみたいなネタ優先のキャラで、しっかりと良いシーンを作ってしまうとは……。
井上純弌さんが振り回されるのは想定内でしたが、まさか一度もセッションをぶち壊す様な無茶が出来ないほど振り回されっぱなしになるなんて……(笑)。
小暮英麻さんはもう随分とTRPGに関わっていますから、プレイヤーとして熟練してくるのは当たり前ではあるんですが、自分のキャラの立場を早々に確立させて場の空気を自分の物にしてしまう力は他の熟練プレイヤーの方と比べても遜色がありませんね。
台詞一つで場の空気を物にしてしまえるのは、声優としての演技力が大きいのかも知れません。
しかも、自分のキャラを確立させた上で他のPCをいじる技が上手くなってきているので、自分が前面に出ないシーンでも場を引っかき回して存在感をアピールしています。
自分のキャラを演じたり場を引っかき回すことは前からやっていたことではありますが、最近では演じっぱなしとか引っかき回しっぱなしではなくて、締める場面ではしっかりと締める様になってきていますね。
おかげで、ただ目立つだけではなくて見せ場となるシーンではしっかりと美味しい所を持っていきます。
そういう小暮英麻さんの上手さが際立っているのは、アリアンロッド・リプレイ・ハートフルの方ですけどね。
推理物の要素を組み込んだシナリオだった「想望のメモリアル」では、シナリオの核心をつく洞察力をも見せていました。
ハートフルでは小島めぐみもプレイヤーとして大きな成長を見せていましたが、それはまた後で書くとしまして話は神薙ぐ御剣に戻しましょう。
小暮英麻さんの活躍が目立つ中、残念ながらイマイチ印象が薄くなってしまったのは矢薙直樹さんが演じたアド=水守
キャラクターがイカというネタでキャラメイクとオープニングでは大きな話題を作り上げたものの、いざ本編が始まると意外に普通のキャラで終わってしまった印象です。
矢薙直樹さんは変化球のキャラを作らずに、ど真ん中ストレートの格好いいキャラをやった方が目立てる気がしますねー。
脇役をやるにしても格好いい脇役を目指した方が、立場を確立出来るのではないでしょうか。
少なくとも、黒い路線では小暮英麻さんに太刀打ち出来ずに霞んでしまいます。
最近の小暮英麻さんは、黒い部分を上手く誤魔化す事が出来るので、昔よりもたちの悪い黒さになってます(笑)。

で、ハートフルの方ですが、小島めぐみさんもTRPGには随分慣れた様子で、初参加だった「合わせ鏡の神子」の時は本人の面白さばかりが前面に出て、TRPGをやっている感じではなかったのですが、ハートフルではしっかりとキャラを演じる様になってきていましたね。
面白い会話もただの雑談ではなくてキャラや状況を踏まえてキャラの台詞として発言する様になってきました。
まあ、プレイヤー本人のボケっぷりがキャラの味にもなっているのはご愛敬(笑)。
そんな小島めぐみさんのボケっぷりが堪能出来るのはインターネットラジオふぃあ通ですけどね。
ここ数ヶ月はゲストが強化されているので存在感をアピールするための計算か?と思ってしまうほど見事なボケっぷりを披露してくれています。
凝った自己紹介をしようとして
「小心者の『小』にひょっこりひょうたん島の『島』。平仮名で『めぐみ』……なんだっけ」
っと、自己紹介の最中に自分の名前がわからなくなってしまうなんていうあり得ないボケっぷり……。


「抱きしめたい動物はラッシーみたいな、あれ、クマってなんですかね?あれ」
ラッシーは犬です(笑)。
アライグマのラスカルの事を言いたかったらしい。

まあ、そんな小島めぐみさんと小暮英麻さんの活躍で、ハートフルは結構盛り上がってきましたねー。
小島めぐみさんのファム大畑顕さんのヴァリアスという主役的なコンビ(若干ラブあり)と、小暮英麻さんのカミュ菊池たけしさんのカッツという脇役的なコンビ(主従関係)って組み合わせがなかなか絶妙で、キャラの関係とか掛け合いが面白いですねー。
リプレイ全体の部分を見ると、ファンタジーの学園ものという舞台設定の特殊性だけでなく、それに合わせた雰囲気作りやシナリオの構成など、他のリプレイとの差別化がはっきりしていて面白いシリーズですね。

ダブルクロスの新シリーズ、ダブルクロス・リプレイ・アライブ。
「ゲームの途中で力に目覚める」という、現代を舞台にしたの異能力物では王道とも言えるネタですが、意外にもダブルクロスのリプレイとしては初めてです。
シナリオは面白いですし、シナリオに仕込まれたネタも上手いです。それにキャラクターも悪くないのですが、何かが少し物足りない感じが……。
なんというか、壮大な話の序盤だけを見せられた様な「え?これからが盛り上がる所でしょ!?」って感じがします。
ダブルクロスの他のリプレイは、数冊のシリーズ物となった作品であっても1巻の段階ではシリーズ化が決定していなかったので、基本的にはその1冊で終わる構成で作られてきました。
そのため、1冊の中で大きな流れがある作りとなっていましたが、今回は最初からシリーズとして数冊出すことを前提としていたため、導入部分だけで終わってしまった感じです。
しかも「重要な敵キャラを倒し損ねて、続きは2巻で」という、大きな流れで見れば盛り上がる引きだけど1巻だけ見れば消化不良な終わり方をしてしまいます。
あと、しのとうこさんはが演じる七村紫帆は、ピンで主役を張るには少し印象が弱い気がします。
他のプレイヤー二人は確かに良い脇役を演じているのですが、そういうバックアップ側の人間ではなく、もう少し身近で紫帆に関わる人がいた方が主人公として映えたのではないかと。
そう言う位置づけのキャラとして、三郎を始めとしたNPCがいたのですが、TRPGGMがどんなに魅力的なNPCを演じてもPCの代わりにはならないんですよね。
NPCはあくまでストーリーの味付けであって、ストーリーを盛り上げるのはやはりPCだと思います。
2巻ではプレイヤーが一人増えるらしいので、その辺りを上手く埋めてくれる位置付けになってくれる事を祈りたいです。

そういえば、このリプレイを読んで何か違和感を感じるなと思っていたのですが、今回はギャグっぽいシーンのイラストも全部しのとうこさんが描いているんですねー。
ダブルクロスといえばしのとうこではありますが、佐々木あかねさんの絵も別の味があって好きだったので少し残念。
それと、もう一つ気になった事。
なんか、矢野俊策さんのリプレイがどんどんネタ優先になっていく印象が……。
菊池たけしさん寄りになっていくというか(笑)。

で、最近買ったリプレイが1冊。
アルシャードガイア・リプレイ「神の贈り物」。
著者が稲葉義明さんなので、「明日へのプロファイル」とか「神薙ぐ御剣」といった今までに出たアルシャードガイアのリプレイとは全く違った雰囲気になっています。

なっているんですが……

……

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菊池たけしさんのリプレイを読んで育った自分としては、
「(笑)」
のない真面目なリプレイは読み続けるのが厳しい(笑)。
未だ読み終わっておりませぬ……。

アルシャードガイア リプレイ 神の贈り物 (ファミ通文庫)

アルシャードガイア リプレイ 神の贈り物 (ファミ通文庫)